“またトラ”で日本経済どうなる──株価、輸出産業、ビットコインは? 専門家「やりたい放題」「1期目よりもっと派手に」
日テレNEWS NNN
アメリカ大統領選でトランプ氏の返り咲きが確実となり、早くも日本経済への影響が出ています。ドル高円安が進み、日経平均株価も急上昇しました。一方で、「アメリカファースト」によって逆風となる面もありそうです。専門家に今後の見通しを聞きました。 ▼経済官庁の幹部 「関税を人質に取られることになる」
■ドル高円安が進み、日経平均も急上昇
佐藤梨那アナウンサー 「トランプ氏が勝利確実の情勢で、日本のSNSでは『またトラ』というワードが飛び交っています。日本経済に早くも影響が出ています」 小栗泉・日本テレビ解説委員長 「円相場は6日朝に1ドル=151円台でしたが、トランプ氏がリードしているという情報が入った午後には一時、1ドル=154円台前半をつけるなど、ドル高円安が進みました」 「この円安に後押しされる形で日経平均株価も急上昇し、上げ幅は一時1100円を超えました」 佐藤アナウンサー 「なぜここまで、一気に株価が上がったのでしょうか?」 小栗委員長 「トランプ氏が掲げる減税政策がアメリカ企業の利益を押し上げ、アメリカの株や景気にプラスになると期待され、結果それに呼応する形で日本の株高につながりました」 「アメリカ経済に詳しいみずほリサーチ&テクノロジーズ調査部長の安井明彦さんに聞きました」 「安井さんは『選挙後に誰が勝ったかなかなか決まらない、暴動が起きるかもしれないなど、不透明なことが起きそうと言われていたのがすっきり決着し、安心感が広がったこともドル買いにつながった』と分析しています」
■「アメリカをビットコイン超大国に」
小栗委員長 「さらに日本のSNS上には『トランプさんありがとう』といった声も上がっていました。これは、暗号資産のビットコインがトランプ氏優勢を受けて過去差高値を更新したことへの反応です」 「(円建てで)9%以上も価格が上昇して、1ビットコイン=1100万円を突破しました。トランプ氏が今年7月、『自身が大統領に返り咲けば、アメリカをビットコイン超大国にする』と発言したことが影響しているとみられます」