“またトラ”で日本経済どうなる──株価、輸出産業、ビットコインは? 専門家「やりたい放題」「1期目よりもっと派手に」
■「アメリカファースト」どう影響?
佐藤アナウンサー 「日本にとっていいニュースに見えてきますが…」 小栗委員長 「そうとは限りません。その理由が、トランプ氏の代名詞『アメリカファースト』の考えです。アメリカ政治に詳しい明海大学の小谷哲男教授に聞きました」 「小谷教授は『トランプ氏はアメリカの国外に出て行った産業を取り戻し、アメリカ独り勝ちの状態をつくるために、各国からの輸入品に20%の関税をかけると公約で述べている。これは自動車など日本の輸出産業には大きな逆風だ』と指摘しています」 「実際、日本からの輸出が減るとどうなるか。経済評論家の加谷珪一さんは『日本の工場の規模が縮小し、近くのお店や飲み屋さんなどを含め、工場に付随するすべてのものに影響が出てくる』と心配しています」 「しかもアメリカ議会が上院下院ともに、トランプ氏のお膝元の共和党が多数を占める見通しで、最高裁の判事も保守派が多数を占めています」 「専門家は、トランプ氏は『やりたい放題』(小谷教授)、『1期目よりももっと派手にやってくるリスクがある』(安井さん)と指摘しています」
■「またトラ」で…日本はどう向き合う?
佐藤アナウンサー 「日本としてはどう向き合っていけばいいのでしょうか?」 小栗委員長 「安井さんは『アメリカのことを気にしすぎないことが大切だ。トランプ氏が勝ったら関税をかけてくるのは分かっていたこと。ならば、日本の経済自体を立て直すと腹を決め、しっかりとアメリカの情報も取って対応することが大事だ』と話しています」 佐藤アナウンサー 「今回の大統領選をどう見ていますか?」 篠原ともえさん(デザイナー/アーティスト『news zero』水曜パートナー) 「私としては女性初の大統領に期待していた部分もあったので、今回の結果に大変驚いています。周囲の話でいえば、前回のトランプ政権の時に撮影で入国する手続きが急に厳しくなって大変だったと聞いていたので、そういうことが起きないか少し心配です」 (11月6日『news zero』より)