[特集/改革者クロップの軌跡 03]次はドイツ代表監督も!? 編集部座談:ユルゲン・クロップのこれから
ドイツ方面はやはりアリ? ドルトムントでも変わらず愛される
前田「さっき、マインツのハイデル氏がドイツ方面を否定したと言ったんですけど、僕はあると思うんですよ」 飯塚「そうだよね。十分にありうると思うよ」 前田「CL決勝に姿を見せたじゃないですか。ドルトムントサポーターからめちゃめちゃ歓迎されていましたし、やはり愛されているんだなあと。面白かったのが、スタジアムのモニターにクロップが映ったシーン。その瞬間にドルトムントサポーターが指笛を鳴らしたり拍手してクロップを称えていたのに、モニターがモウリーニョに変わった瞬間に大ブーイング(笑)」 飯塚「ドルトムントはいつでも帰ってこいよって感じだろうね」 前田「なので、再びドルトムントもあるのかなと」 及川「ニュース記事にも出したんですけど、ドルトムントがクロップの復帰に動くとしたら、監督ではなくフットボール部門のトップみたいな役職でという話もあるみたいですよ」 飯塚「フロント的な立場でということだよね。個人的にはまだ早いような気がするかな。ブンデス復帰なら、やっぱりシュツットガルトとかフランクフルト、マインツ、あのあたりの土地のクラブかなと」 前田「あとは気になるのはバイエルンですが、来季は結局コンパニに決まりましたよね。1つありうるとするなら、コンパニでうまくいかなかったとき。バイエルンはファンもフロントも堪え性がないですからね」 飯塚「意外とすぐ決断しちゃうもんね。そんな状態でクロップが空いていたら……」 前田「そうなんですよ。半年くらいでクロップに白羽の矢が立つなんてことも、ありえない話ではない気がしています」 飯塚「規模でいえばリヴァプール以上のメガクラブになるね。そういう展開も見たいよね。クロップは強化担当とともに選手を獲得していって、チームを強くしていくタイプ。だからこそ、もともと選手がいるチームでどうなるのかは見てみたい気はするね」 及川「リヴァプールも前任のロジャーズで2位をとりましたけど、クロップ就任当初はそこまでスーパースター揃いって感じではなかったですよね。最初からスターが揃ったチームを指揮したらどうなるか」 前田「逆に、スモールクラブを指揮する姿も見てみたいですけどね。例えば昇格を決めたザンクトパウリとか。ドクロの旗のもと、強豪を次々と破っていく、みたいな。可能性は低いでしょうが」 飯塚「あそこは過激で熱いサポーターが多いからね。スタジアムの雰囲気も、労働者たちが集まって盛り上がっている感じ。確かに合うかもしれないよね」