【福岡ボート(サマータイム)一般】平田さやか 前を向いた気持ち
<15日・福岡ボート・3日目> 前半の汚名を返上した。平田さやか(39)=東京=は3号艇に組まれた前半2Rで、人気を背負いながら展開不利に泣いて4着。後半8Rを落とすと苦しくなるところだったが、2コースから的確に差し抜けて2着を奪取しポイントを挽回。得点率を上昇カーブに乗せて、予選ラストに飛び込んだ。 機力も決して悪くない。飛び抜けて強調できる部分はないとはいえ、「雨が降ったけど変わらない。全体的に悪くなくて、十分に戦える足」と雨でパワー不足を訴える選手が多い中、天候に左右されずに好レベルを維持。低調機シリーズでの機力の安定感は大きなプラスの要素だ。 昨年は大目標にしていた地元多摩川でのクイーンズクライマックスはおろか、シリーズ戦の出場も逃した。これが響いて調子を崩していたが、ようやく気持ちが前を向いてきた。「シリーズにも出場できなくて落ち込んでいたけど、最近はもう一回頑張ろうと思えてきました」 実際に2月からは優出ラッシュで現在勝率(昨年11月~)も5.76まで上昇。A級は既に安全圏とあって視線は次を見据えている。「来期は久しぶりにA1も狙ってみようかな。同期も頑張っていますからね」。同期の94期生は現在10人(鈴木勝博、藤岡俊介、今井貴士、永田啓二、落合直子、稲田浩二、麻生慎介、古賀繁輝、小坂尚哉、岡崎恭裕)ものA1が在籍。ここに自らが名を連ねるためにも、今期をいい形で締めくくる。(森 大輔)