トヨタ自動車の連覇か、激戦を勝ち抜いた東京都の4チームか。都市対抗野球
社会人野球の最高峰「第95回都市対抗野球大会」が7月19日(金)に開幕する。30日(火)の決勝戦まで12日間の日程で、東京ドームで大会は続いていく。
過去5大会のファイナリストはこうなっている。
・第94回大会 優勝:トヨタ自動車(豊田市)/準優勝:ヤマハ(浜松市) ・第93回大会 優勝:ENEOS(横浜市)/準優勝:東京ガス(東京都) ・第92回大会 優勝:東京ガス(東京都)/準優勝:Honda熊本(大津町) ・第91回大会 優勝:Honda(狭山市・当時)/準優勝:NTT東日本(東京都) ・第90回大会 優勝:JFE東日本(千葉市)/準優勝:トヨタ自動車(豊田市)
「東京」「南関東」「東海」の3地区から決勝進出チームが頻繁に誕生していることがよく分かるだろう。強豪が多いチームはレベルが高いだけでなく、補強選手の獲得にもアドバンテージがある。
◆連覇を狙うトヨタ自動車は今回も優勝候補の一角 トヨタ自動車は第94回大会の橋戸賞に輝いたエースの嘉陽宗一郎が健在。能力的にはアマトップクラスの右腕だが、28歳の今は既にプロ入りの意志がなく、先輩の佐竹功年から「ミスター社会人」の称号を受け継ぐべき存在だ。
加えて彦根東高校、慶應義塾大学で活躍した左腕の増居翔太、上武大学から入社した右腕・加藤泰靖ら入社2・3年目の好投手が多く、連戦を乗り切る「枚数」は十分だ。
野手陣も昨年の優勝メンバーを残しつつ、早稲田大学から入社した新人内野手・熊田任洋ら新戦力がおり、定位置争いは激烈。予選免除の推薦出場により補強選手を使えないハンデはあるが、優勝候補の一角を占めることは間違いない。
◆土壇場に強いヤマハは昨年の雪辱を果たしたい 昨夏は惜しくも準優勝にとどまったヤマハも、東海第1代表として東京ドームに乗り込んでくる。2次予選は準決勝、第1代表決定戦ともサヨナラ勝ちで制していて、今年のチームは「土壇場の強さ」が身についている。