DeNA・連勝が突破への必須条件!?/2024CSファーストステージ展望
間もなく開幕するクライマックスシリーズのファーストステージ。果たして優勝チームへの挑戦権を獲得するのはどちらのチームだろうか? 各チームを今季の対戦成績などをもとに展望する。 【選手データ】東克樹 プロフィール・通算成績・試合速報
セ・リーグ3位 横浜DeNAベイスターズ
<対阪神成績> 25試合11勝13敗1分、勝率.458、得点95、失点92、本塁打15、盗塁18、打率.256、防御率3.20 <甲子園での対戦成績> 9試合4勝5敗、勝率.444
不安残る投手陣も上位打線で打ち崩す
過去5度のCS進出の中で、阪神とは3度ファーストステージで対戦してきた。直近2回は、どちらも1勝2敗で煮え湯を飲まされている。 堅牢な投手陣を誇る阪神に対して、勝ち筋は「打ち勝つ」以外にない。阪神投手陣が対戦球団別で防御率3点台なのはDeNAのみ。一方で、無得点の試合も3試合ある。爆発力を示せるかが重要になってくるが、四番のT.オースティンは出場20試合で7本塁打と好相性で、五番・宮崎敏郎も対阪神打率.361とレギュラーシーズンでは結果を残してきた。いかに主軸の前に走者をためられるか。一番に定着した梶原昂希、二番・牧秀悟の成否が勝敗を分ける。
投手陣はケガや不調による離脱が相次ぎ、勝利を計算できるのは、エース・東克樹とA.ジャクソンのみ。リリーフ陣も疲労が顕著で離脱者は多く安定感には不安が残る。それでもシーズン最後の阪神戦だった10月3日(横浜)に、「あえて左(打者)が並ぶところでいってもらいました」と右のアンダースローの中川颯を近本光司らにぶつけるなど、三浦大輔監督も短期決戦用に仕様変更。東にも十分な休養を与え備えさせた。 定石ではあるが、先行押し切りがファイナルステージ進出にとっても、さらに先を考えても必須条件になる。
<打線のKey player>牧秀悟 好相性の敵地で
昨年も甲子園では、阪神・岡田彰布監督の頭を悩ませる活躍を見せたが、今季は当地で打率.474と異次元の数字。二塁打が多く、無走者からも得点圏に進んでクリーンアップを迎えることも可能だ。ロースコアでの競り合いでは分が悪いだけに、主将が起爆剤となりたい。 ■第1戦予想オーダー △は左打ち、成績は今季の対阪神 順/位置/選手名/試/安/本/点/盗/打率 1[右]△梶原昂希 /13/12/0/1/6/.222 2[二] 牧秀悟 /25/33/2/8/3/.333 3[左]△佐野恵太 /25/24/0/9/0/.267 4[一] T.オースティン/20/21/7/18/0/.292 5[三] 宮崎敏郎 /24/26/2/13/1/.361 6[中] 桑原将志 /16/9/1/1/1/.273 7[遊]△森敬斗 /13/8/0/0/4/.200 8[捕] 伊藤光 /9/3/0/2/0/.176 9[投] ――― ■その他の主な野手 [捕]△戸柱恭孝 /7/2/0/0/0/.143 [内]△京田陽太 /20/11/0/8/1/.297 [内]△林琢真 /12/5/0/4/0/.238 [外] 蝦名達夫 /14/7/1/3/1/.233 [外]△筒香嘉智 /9/5/2/6/0/.172 【第1戦先発予想投手】東克樹 今季の対阪神成績◎5試合2勝1敗、30奪三振、防御率3.55 【第2戦先発予想投手】アンドレ・ジャクソン 今季の対阪神成績◎6試合1勝1敗、31奪三振、防御率2.10 【第3戦先発予想投手】大貫晋一 今季の対阪神成績◎2試合1勝1敗、9奪三振、防御率1.93 ■主なリリーフ投手 △は左投げ、成績は今季の対阪神 選手名/試/勝/敗/S/H/防御率 <中継ぎ> 伊勢大夢 /10/1/1/0/4/2.89 J.B.ウェンデルケン/9/0/1/0/5/2.00 上茶谷大河 /3/1/0/0/0/0.00 △坂本裕哉 /8/0/0/0/3/2.84 佐々木千隼 /4/0/0/0/2/0.00 △Y.ディアス /2/0/0/0/1/0.00 中川颯 /8/0/0/0/3/8.16 山崎康晃 /7/2/1/2/1/4.50 <抑え> 森原康平 /14/0/2/6/4/1.98
週刊ベースボール