悲願の世界標準へ、次世代通信「IOWN」に取り組む12銘柄
5G開発で後れをとった日本勢にとって、「6G」で世界標準の地位を獲得することは悲願だ(イメージ写真:Graphs / PIXTA)
4月10日にアメリカ・ワシントンで行われた日米首脳会談では、さまざまな分野で「未来のためのグローバル・パートナー」として連携強化がうたわれた。 それをまとめた合意文書には「日米企業は、IOWN(アイオン)グローバルフォーラムのようなパートナーシップを通じ、光半導体を通じて得られる幅広い可能性を模索している」と掲げられている。 IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)とはNTT(9432)が2019年5月に構想を発表した光技術を使った次世代通信基盤。両政府がIOWNについて言及したのは今回が初めてだ。 日米首脳会談に時期を合わせてNTTがサンフランシスコで開催した技術イベントでは、イギリスとアメリカで実施したIOWNの実証実験の結果が発表された。いずれも数十キロメートル離れたデータセンター間を1000分の1秒以内の時間差でつなぎ、1つの巨大なインフラのように運用できたという。
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野津 滋