⚽ジュビロ磐田 J1残留へ30日ホーム戦 引退表明の山田 “積み上げ”に自信「3度降格した時と違う」
J1磐田が残留へ崖っぷちに追い込まれている。次節30日のホームでのFC東京戦で引き分け以下ならば無条件で4度目の降格が決まる厳しい状況。それでも今季限りでの現役引退を表明したMF山田大記主将(35)=藤枝東高出=は「これまで味わった3度降格した時とは少し違う。残留を心から信じてやれている」。最後の最後まで諦めるつもりはない。 【図】⚽ジュビロ磐田 勝ち点と30日ホーム戦のJ1降格条件 ここまでリーグ戦23試合に出場し3得点。出場時間は長くないが、夏場以降は試合の流れを変える「ゲームチェンジャー」として前線で存在感を示す。だが、4失点した前節横浜M戦について「与えられたタスクをこなせれば難しくなることはなかった」と反省。3連敗中の3試合で計10失点の守備の立て直しが急務と自覚する。 降格を経験した2013、19、22年はいずれもシーズン途中で監督が交代。戦い方の変更を余儀なくされた苦い記憶がある。「今季は監督が代わっていない。積み上げを感じて迷いなくできている」。これまでとの決定的な違いを強調する。 次節は是が非でも勝ち点3が必要になる。ただ「打ち合いではなく、いい守備からいい攻撃につなげる」と冷静だ。背番号10を背負う大黒柱は「長くこのクラブでプレーしいろいろな人に力をもらっている。最後はサポーターと笑って終わりたい」。どんな状況でも残り2試合で勝ち点6を挙げて、花道を飾るつもりだ。
静岡新聞社