核禁オブザーバー、是非明言せず 石破首相「議論を検証しないと」
石破茂首相は11日の衆院予算委員会で、来年3月に米ニューヨークで開かれる核兵器禁止条約締約国会議へのオブザーバー参加を巡り「参加国が会議で、どのような主張をしたのか検証しないといけない」と述べた。参加の是非は明言しなかった。ロシアとの北方領土問題については「4島帰属の問題を解決し、平和条約を締結するとの方針には何ら変わりはない」と強調した。 締約国会議に米欧の核同盟、北大西洋条約機構(NATO)加盟国のドイツがオブザーバー参加しているのを念頭に「『核の傘』を提供されながら参加している国の主張と、会議の流れがどうなったかを検証する」と述べた。検証の期限は定めないとした。日本原水爆被害者団体協議会のノーベル平和賞受賞に関しては「本当に素晴らしいことだ」と語った。 ロシアとの北方領土交渉で取り沙汰された2島引き渡しや2島先行返還による決着案については「そういう立場を政府として確定したことは一度もない」と明言した。立憲民主党の岡田克也氏への答弁。