海保隊員が飛び移り救助…ジェット船“漂流”トラブル 出航前“問題なし”も専門家は…
日テレNEWS NNN
千葉県の房総半島沖で、伊豆諸島に向かっていたジェット船が自力で航行できなくなりました。現在、民間のタグボートが伊豆大島に向けて船をえい航していて、25日未明から朝にかけて港に到着する見通しです。 ◇ 24日夜… 「伊豆大島岡田港です。夜10時を過ぎましたが、まだジェット船は到着していません」
24日に発生した船の“漂流”トラブル。カメラがその様子をとらえたのは正午過ぎでした。 千葉県の房総半島沖で動けなくなっていたのは、東京・竹芝から伊豆諸島に向かっていたジェット船「セブンアイランド愛」です。船の上には“援助を求める”国際信号旗である、赤いバツ印がかかれた旗が掲げられていました。 「すごい揺れている」 押し寄せる波によって大きく揺さぶられる船。船首には船員とみられる姿があり、ロープが海上に向けて伸びているのがわかります。その先にあったのは、救助に来た海上保安庁の船です。 「海上保安庁の船に引っ張られ、少しずつ動き出しました」 動けなくなったジェット船を引っ張る“えい航”が行われていました。
トラブルが判明したのは、午前10時ごろの海上保安庁への通報でした。 海上保安庁への通報(午前10時ごろ) 「油が漏れ、油圧が低下し、かじが利かない。救助を求む」 運航する東海汽船などによると、ジェット船は竹芝を出航し、伊豆諸島の式根島を経由して新島に向かう予定でしたが、房総半島沖の海上で“自力航行不能”の状態になったといいます。 今回のジェット船の航路図を表したものをみると、午前7時45分に出航すると東京湾を順調に進んでいましたが約1時間半後、房総半島の沖合で突然、船のスピードが落ちました。このあたりで航行不能になったとみられ、流されているのでしょうか、東へゆっくりと進んでいくのが確認できました。 通報を受け海上保安庁の船が救助に駆けつけたのは、航行不能となってから約3時間後。海上保安庁は、ジェット船のある場所から近い伊豆大島の岡田港までえい航をすることにしました。