海保隊員が飛び移り救助…ジェット船“漂流”トラブル 出航前“問題なし”も専門家は…
しかし、その最中… 記者 「止まりましたね」 船は再び止まってしまいました。 すると、海上保安庁の船がジェット船に近づき、隊員が飛び移りました。 その後も、激しい波の中…。タイミングを見て飛び移ります。 そして、ジェット船の先頭へまわると、乗組員とともに再びロープを引っ張っています。 海上保安庁によると、海がしけている影響で、一時、作業がストップしてしまったということです。 また、けん引する船を交換する際にロープが切れてしまうこともあったといいます。
救助が難航する中、24日午後6時半ごろ、ジェット船に近づく1機のヘリコプターが。黒いものが船にいる隊員へと渡されました。 数回にわたり、ヘリコプターから送られた物資。水やパンなどの食料の他、酔い止め薬などが届けられたといいます。 船内では、これまでのところけが人の情報は入っていませんが、乗客3人が体調不良を訴えているといいます。(10代男性・20代女性・40代女性)
“波の影響を受けない”ことがウリのジェット船が、波に揺られながら“漂流”してしまう異常事態。 「セブンアイランド愛」は、2002年から日本での運航を開始。客室は2階建てになっていて、最大で254人の客を乗せることができ、トイレや自動販売機が設置されているということです。 24日の出航前の整備・点検では、問題がなかったといいますが… 油が漏れ、かじが利かなくなってしまった原因について、専門家に話を聞きました。 海難事故に詳しい 東海大学海洋学部 山田吉彦教授 「この船が製造されたのが1980年、もうすでに44年たつ。経年劣化や金属疲労による目に見えないヒビや傷、ゆがみ。(航行中)高温の状態で限界を超えてしまったのではないか」 老朽化による傷が油漏れにつながった可能性があると指摘。また、海上保安庁による救助活動に時間がかかっていることについては… 海難事故に詳しい 東海大学海洋学部 山田吉彦教授 「(ジェット船は)船体が軽いのでかなり揺れる。できるだけ乗客・乗員にダメージを与えないように慎重かつ合理的に輸送している最中だと思う」