あいまいな問題は小さく分けて考えよう!課題解決がうまくなる「分解思考術」
「いいリーダーになりたい」「もっと売上を上げたい」「人として成長したい」 そんな大きな志はあるのに、うまくいかないのはなぜでしょう。その思い「小さく分けて考える」ことに実現のカギがあるようです。 今回は『小さく分けて考える 「悩む時間」と「無駄な頑張り」を80%減らす分解思考』(SB Creative)から、大きな志を叶えるための分解思考術を紹介します。
課題解決の第一歩は、曖昧なものを分解すること
「人一倍、努力しているのに報われない」「残業して誰よりも時間をかけているのに結果が出ない」。 そんな悩みを抱えている人は、本書冒頭にある「『頑張っても報われない』のは考え方から間違っている」という言葉に、ドキッとしてしまうはず。 何かに悩まされる人、成長したい人、解像度の上げ方がわからない人。そしてやりたいことがあるけれど具体的に決められない人には、共通点があります。 課題や、目標や、未来が曖昧なのです。 曖昧なままではダメで、具体化するには曖昧なものを分解しないといけないのです。 (『小さく分けて考える 「悩む時間」と「無駄な頑張り」を80%減らす分解思考』3ページ) 「大きな課題も、小さく分解して考えれば誰でも結果が出せる」という方法、気になりますね。
「できるはずない」が「3年後には」と具体化できる
本書ではまず仕事における分解思考を紹介していますが、今回は「お金に困らず自由に仕事したい」という、かなり漠然な目標への近づき方からふれていきます。 1.「お金に困らず自由に仕事したい」の意味を分解する 困らないお金の金額も、自由さも人それぞれでとても曖昧。そこで、まずは自分なりの「お金」と「自由」に関係する「時間」「場所」という視点で分解します。 ・「お金」……年収1000万円くらいほしい ・「時間」……午前か午後のどちらかは空けたい。残業分を含めた会社員の労働時間の半分程度、月100時間労働が理想 ・「場所」……世界中どこでも好きなところで働きたい すると、年収1000万円で、月100時間労働(もしくは結果を出せばOK)、どこにいてもできる仕事がしたい、ということになります。 (『小さく分けて考える 「悩む時間」と「無駄な頑張り」を80%減らす分解思考』148ページ) 2. 年収1000万円、月100時間労働の仕事について考える 次は年収1000万円を達成する仕事について考えます。仕事を「本業」と「副業」に分けて考えてみたり、収入の高い職種を洗い出してみたり。 「理想の状態を実現している人はどういう仕事をしているのか」「どうやって儲けているのか」も考える必要がありそうです。 3. 計画実行のロードマップを作成する どんな働き方をするかに見当をつけたら、どんな人に話を聞くべきか、どんなスキルを身につけるべきかなどの短期的・中長期的な目標を立てて、実現までのロードマップを作成していきます。 はじめは「できるはずない」と目標に掲げるにも及ばないほど漠然とした「お金に困らず自由に仕事したい」という思いが、小さく分けて考えることで「3年で独立開業する」と具体的になり、そのための1年ごとのTO DOリストもできあがっています。 こうして計画を立てる時点で、「漠然と考えるだけの自分」からは大きく変化していることに気づくはずです。 ビジネスでも同様に考えることができます。