143センチ、35キロの5年生が東京ヴェルディ17年ぶりV立役者 全日本U-12サッカー選手権
◆全日本U-12サッカー選手権 ▽決勝 東京ヴェルディ3―2バディーSC(29日、鹿児島、白波スタジアム) 古豪が復活した。決勝戦が行われ、後半のアディショナルタイムに追いつかれた東京ヴェルディ(東京)は延長前半3分に間璃月(はざま・りつき、5年)の決勝ゴールで逆転勝ち。2007年以来、17年ぶり4度目(前身の読売SCを含む)の優勝を決めた。3度目の優勝を目指したバディーSC(神奈川)は涙をのんだ。得点王には12得点の東京ヴェルディの山本崇翔(しゅうと、6年)が輝いた。 17年ぶりの復活劇。東京ヴェルディが鮮やかな逆転劇で全国7986チームの頂点に立った。後半アディショナルタイム。PKで追いつかれても気持ちが切れなかった。「ベンチに戻ってきた選手は誰も下を向いていなかった。行けると思いました」と松尾洋監督は感じ取っていた。 立役者は143センチ、35キロの間だ。延長前半3分、ゴール前に一人だけ入って決勝ゴール。「ターンして思い切り振り抜きました」と喜んだ。東京都予選決勝、FC大泉学園戦の決勝ゴールも間が決めた。松尾監督は「持ってますね。一人だけの5年生ですけど、中央を張らせてますから。信頼してます」と絶賛した。 今年のチームはフィジカルの強さとスピードが特徴だが、かつてはタレントの宝庫と呼ばれていた。テクニックの伝統も、間が受け継いでいる。(今関 達巳)
報知新聞社