【MM Another Story:新型ジュニア ヴェローチェ海外試乗の別腹&動画あり】「100%アルファロメオ」を実現した、ハードと人とフィールドのお話
ブランドのスポーツスピリットを探求するために妥協なし!
「完璧な重量バランス、一流のドライビングダイナミクス、高度な技術ソリューション、時代を超越した美しさ」・・・それらを備えた新しいジュニア エレクトリカ 280 ヴェローチェは、「真のアルファロメオ」を標榜しています。Motor Magazine 2024年9月号では、自動車評論家 嶋田智之氏が、その真骨頂をリアルに体感、レポートしてくれました。ここでは、その魅力を実現するに至る3つの要素を簡単にご紹介しましょう。 【写真はこちら】クルマがその「生涯」を通じて遭遇する可能性があると考えられるさまざまなフィールドで、洗練された高性能が磨かれた(全5枚) 2024年7月に発表されたジュニア エレクトリカ 280 ヴェローチェ(以下ジュニア ヴェローチェ)に関するプレスリリースには、「100% Alfa Romeo driving dynamics」というキャッチが掲げられています。意訳するなら「アルファロメオらしさ、純度100%!」といったところでしょうか。 コンパクトSUVでありながらジュニア ヴェローチェは、ブランドのスポーツスピリットを真に体現しています。 ジュニア ヴェローチェがセグメントをリードするのは、「俊敏性とクラス最高のロードハンドリング」。ハード面では「世界初」を謳う、ふたつの新しいテクノロジーがその根本にあるようです。 ひとつは、新世代の「M4+ エレクトリックモーター」。ステランティスとアルファロメオにエンジニアリングチームに加え、日本電産ルロア・ソマーホールディングスとステランティスが共同で立ち上げたベンチャー企業「Emotors(イーモーターズ)」が共同開発したシステムを、初めて採用しています。 独自のキャリブレーションを施すことで、0→100km/h加速はわずか5.9秒、最高速度は200km/h以上を実現しました。54kWhのリチウムイオンバッテリーにより、WLTPモードで330km以上の航続距離を確保。さらに100kWのDC急速充電インフラなら、20%から80%まで充電を30分でこなすことができます。 そしてもうひとつ。最新の「トルセンD」機械式リミテッドスリップ・ディファレンシャルを、前輪駆動EVモデルとしては初めて採用しているところもポイントです。 ジュニア ヴェローチェ用に特別に開発されたこのデバイスは、前輪駆動車としてはクラス最高のレスポンスで作動、アンダーステアを最小限に抑えるとともに、コーナーでの車両の安定性を向上させてくれます。この時、リアアクスルはドリフト角度がほぼゼロを保ったまま、ドライバーが意図したとおりのコーナリングラインをトレースすることが可能になります。 このセグメントで最も速いステアリング(レシオ14.6)とあいまって、コーナーへの進入時とコーナーからの脱出時には、ステアリング操作にビビッドに反応し、人と愛車の一体感を高めてくれます。