りくりゅうペア、1年7カ月ぶり国内戦で首位「ミスも修正できた」 フィギュアNHK杯
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯は8日、東京・国立代々木競技場で開幕し、ペアのショートプログラム(SP)は三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が71・90点で首位に立った。 【写真】7日、公式練習に臨む三浦璃来・木原龍一組 1年7カ月ぶりの国内戦を崩れることなく滑り切った。ペアSPの三浦、木原組は序盤のジャンプで着氷が乱れ、71・90点。得点は思うように伸びなかったが、堂々の首位発進に、三浦は「ミスがあったけどリカバリーできた。その点はよかった」とうなずいた。 ジャンプをミスした後、迫力あるリフトを披露し、スロージャンプで3回転ルッツも決めた。優勝した10月のスケートアメリカの77・79点には届かなかったが、木原も「ミスを引きずることなく、まとめきれたことは成長できたところ」と胸を張った。 2022-23年シーズンに日本初のGPファイナル、四大陸選手権、世界選手権制覇の年間グランドスラムを達成。昨季は木原の腰椎分離症など故障もあって日本で大会出場がなく、ファンも待ちわびた舞台だった。木原は「たくさんの方が『りくりゅう』タオルを掲げてくださって、すごく勇気を頂いた」と感謝した。 思うように過ごせなかった昨季を経て「練習できるありがたさを感じている」と三浦。フリーではその思いを存分に発揮し、GPファイナルの出場権を勝ち取るつもりだ。(大石豊佳)