フェンシング熱じわり パリ五輪でメダルラッシュ 金沢のクラブ、刺激受け練習に汗
●HPのアクセス7倍 パリ五輪で日本勢のメダルラッシュに沸いたフェンシングが、金沢でじわりと熱気が高まっている。金沢西高を拠点に活動する金沢フェンシングクラブでは小学生から大人まで24人が所属し、日本選手の活躍に刺激を受け、練習に励んでいる。五輪を受けてクラブホームページ(HP)へのアクセスは7倍に増え、体験申し込みも入った。関係者は「フェンシングの魅力が広がってほしい」と裾野の拡大に期待している。 パリ五輪で日本選手は金メダル2個、銀メダル1個、銅メダル2個の計5個を獲得。開催中のパラリンピックでも3日から車いすフェンシングが行われる。 クラブは週2回、金沢西高で練習している。初心者から経験者まで幅広い年代が在籍し、大会で上位を目指す人や健康維持を目的にする人などさまざまだ。 練習では反射神経や動体視力を鍛える練習をゲーム形式で行い、ユニホームを着て、突きの動きを繰り返す。その後、「ピスト」と呼ばれる細長いコートで電子審判器を使って試合形式の練習に取り組む。 フェンシングにはエペ、フルーレ、サーブルの3種目があり、クラブでは三つとも指導を受けられる。練習場の金沢西高ではインターハイや国体を目指す高校生や大学生と一緒に練習することもあり、高みを目指す現役選手の技術や練習に取り組む姿勢を間近で見られる。 パリ五輪で連日、日本勢がメダルを獲得すると、クラブの公式ホームページのアクセス数は通常の7倍超えになり、体験希望の申し込みも4人からあった。 現役選手としても活動する竹内凱代表(29)は「フェンシングが注目されていると感じる。まだまだマイナーなスポーツだけど、大きく育ってほしい」と話した。 昨年3月に入会した示村瑠惟さん(12)=安原小6年=は「練習相手が多いし、試合に勝ったときは楽しい。五輪の選手はかっこよかった。五輪選手になってみたい」と目を輝かせた。