幸せの絶頂なのに婚約者を信じられない…悪い予感が的中したカップルの「その後」の選択
美咲さんからは「結婚する前に知ることができて良かったです。もっと素敵な人を探します!ありがとうございました」と、お礼の電話をいただきました。 ● 男性依頼者からの相談 婚約者が結婚に乗り気じゃなくなった? 依頼者の角岡和貴さん(男性・30歳)は、婚約者である那須美陽さん(女性・28歳)との結婚を控え、幸せな日々を送っていました。 しかし、ある日を境に美陽さんの行動に違和感を覚えるようになりました。それまでは結婚式や新婚旅行の準備など、積極的に進めてくれていた美陽さんが、打ち合わせを当日キャンセルしたり、大事な連絡を忘れたりするようになったのです。 和貴さんとのデートの約束も度々キャンセルされることが増え、一緒にいても彼女の携帯電話には頻繁にメッセージの通知が来るようになったことが、和貴さんの心に疑念を生じさせました。 美陽さんに対する愛情は保ちながらも、モヤモヤする疑念は晴らしておきたいと、和貴さんは知り合いを通じて私に連絡してきたのです。 話を聞いて、和貴さんと会う予定のない木曜日から土曜日を選んでもらい、美陽さんの素行を調査することにしました。 美陽さんはアパレルメーカーの事務職で、木曜日も金曜日も朝8時半に自宅を出て会社へ向かい、定時の午後6時に退勤しました。 美陽さんは、退勤後に2日続けて行きつけであろうカフェに1時間ほど寄りました。コーヒーを飲みながら男性店員と時折おしゃべりをしていましたが、常連客と男性スタッフという距離感に見えたので、そのように報告したところ、和貴さんも特に疑念は感じていませんでした。
● 調査結果に冷静な依頼者 婚約者とカフェ店員の関係とは? 調査3日目の土曜日は休日とのことで、動きがあってもそんなに早くはないだろうと予想しましたが、美陽さんは8時前に家を出ました。家を出た途端走り出した美陽さんを慌てて追いかけましたが、服装から見るにジョギングのようでした。ある程度走ったら帰宅するだろうことは予測できましたが、念のため走って付いていきました。 30分ほど走り続け、美陽さんには50メートル以上も距離を開けられながらもなんとか付いていっていると、美陽さんは立ち止まって息を整えた後にベンチに腰掛けました。先に座っていた男性と待ち合わせだったようです。美陽さんが笑顔で話している男性は、行きつけのカフェの男性店員でした。 小一時間ほどおしゃべりして美陽さんはベンチから立ち上がり、手を振って自宅の方へ走り出しました。この時点では不貞の要素は見られなかったため美陽さんを追うことにし、私とパートナーは走ってなんとか追い続け、帰宅するのを確認しました。 それから2時間ほどして、美陽さんはは自宅から出てきました。ジョギング用ではなく、お出掛け用の装いでした。程なく自宅前に車が止まり美陽さんは乗り込みました。運転席にはカフェの男性店員が乗っていました。 車での尾行によって、食事をしたり、買い物をしたりしている様子が確認できました。時折手をつなぐ二人の距離感は相当親密であると判断できました。 電話で報告を聞いた和貴さんの反応は、意外過ぎるほど冷静なものでした。 しっかりした声で「彼は元カレだと思います。美陽と僕を引き合わせてくれた男友達から、美陽と付き合うことを報告したときに聞いたことがあったんです。結婚したかった男性がいたんです。元カレは、ミュージシャンになる夢が諦められず、美陽より夢を選んだんです」と話してくれました。