阪神・井坪 約4カ月ぶり2号 フォーム意識で復調気配 和田2軍監督「技術とかスタミナよりも気持ち」課題克服へ
「ウエスタン、広島1-5阪神」(21日、由宇球場) 今季最後の由宇球場に快音を残した。阪神・井坪が5月24日のウエスタン・オリックス戦以来の2号。後半戦に入って3割あった打率が下降していたが約4カ月ぶりの一発と2安打で存在感を示した。 2点リードの四回。1球目のチェンジアップでタイミングを計り「左肩を開かないように」と意識。続けて来た2球目を逃さず芯で捉えた。打った瞬間に確信するソロ。「甘いとこにしっかり手を出せたんで良かった」と虎党の大きな拍手を受けてダイヤモンドを一周した。 六回1死は「ホームランの打席を忘れて」とまっさらな気持ちで打席に。大振りしないことを心がけて左前打を放ち、チャンスメークした。 「昨日の打席から状態は良かった」と前日の同戦では八回2死一、二塁に代打で出場し、左前打で満塁機を演出。バットを振る際に「大きくなりすぎていた」と体重移動を少なくしたことが2試合続けて奏功した。 和田2軍監督は「集中するとこれくらいのバッティングができる選手」とし、「技術とかスタミナよりも気持ちの持って行き方に課題がある」とした。明確な“弱点”と向き合い、状態を上げていく。