学校給食無償化へ 和歌山県田辺市が方針固める
和歌山県田辺市は8日、10月から来年3月まで学校給食費を無償化する方針を明らかにした。必要な予算を盛り込んだ一般会計補正予算案を、市議会9月定例会に提案したいという。 【思いの重さ受け止めて 給食費無償化求め署名提出、和歌山県田辺市の市民団体の記事はこちら】 この日あった市議会文教厚生委員会で、真砂充敏市長が説明した。 給食費の無償化については、県が10月から来年3月まで、市町村が負担している給食経費の半額を補助する方針を示している。 市はこれまで「無償化は保護者の経済的負担を減らし、子育て支援の助けになると認識しているが、恒久的な財源確保が必要不可欠」とし、県の補助制度の詳細を確認した上で検討するとしていた。 来年4月以降の無償化について、真砂市長は「県の動向を確認するとともに、県や国に対して財源措置を要望しながら、引き続き検討したい」と話している。 学校給食費を巡っては、市民団体「子どもの給食を考える会」(津村恵子代表)が無償化を求める署名活動を実施し、今年5月に約7300筆分を市と市教育委員会に提出。6月には、市議会にも請願を出していた。署名活動はその後も続けており、現在までに約8千筆が集まっているという。
紀伊民報