【寺島しのぶさん(51歳)】「50代になり、感情的になったら更年期のせいにしちゃいます」!?|美ST
私を幸せにできるのは私、美容のモチベーションも自分のため。誰かのためでなく、“自分のために綺麗でいること”が心地よく幸せに生きる基準になり、周りをもハッピーにできる。そんな私らしい美しさを更新し続ける女性にフォーカスする連載です。
感情的になったら、更年期のせいにしちゃいます(笑)
お話を伺ったのは…女優・寺島しのぶさん 《PROFILE》 1972年12月28日生まれ、京都市出身。日本国内外から評価される国際派女優。2007年に結婚し、2012年に長男出産。2023年には歌舞伎座にて初舞台を踏む。今後も舞台、映画、ドラマの出演作が多数待機中。映画『国宝』が2025年に公開。 20代の頃はとにかく怖いもの知らず。早く舞台に出て客席の前に立ちたいと思っていました。でも30代、40代、50代と年齢を重ね、責任ある役が多くなるにつれて次第に不安を覚えるように。「面白くなかったら?」「お客様が来なかったら?」と。去年の10月に山田洋次さん演出の「文七元結物語」で初めて座長として歌舞伎座の舞台に立ちましたが、その時も最初は不安で仕方がなくて。でも子供の頃からの夢でしたし、始まってしまえば本当に楽しかったですけどね。 もしかするとこの不安感は、50代という年齢的な、それこそ更年期のゆらぎからくる部分もあるのかもしれません。頭がボーッとしたり、集中力が続かなかったり、怒りっぽくなったりもしますから。それで塞ぎ込んでしまっても何も好転しないので、今では感情的になったら、更年期のせいにしちゃいます(笑)。
私自身家庭のことや仕事に必死で、とても美ST世代の方々にアドバイスができる立場ではないけれど、何かエールを送るとするなら、そこまで我慢強くある必要はないということ。信頼できる人にたくさん相談していいし、散々文句を言ったっていい。犬でもいいですよ。私もしょっちゅう聞いてもらっています。あとは一人になれる時間を意識的に作ること。 私の場合だと車の中。買い物だったり、息子のお稽古の送迎だったり。車中での一人時間にセリフを憶えたり考えごとをしたり、逆に音楽をガンガンにかけて何も考えないことも。何もせず、何も考えない時間ってわずかであっても本当に贅沢だと思うんです。忙しない日常を送るからこそ「今だ!」というやり時にあえて何もやらないという時間を持つことは、現代を生き抜く一つの術かもしれないですね。 《衣装クレジット》 シャツ¥81,400 オールインワン¥108,900(ともにDAWEI/MAISON DIXSEPT) 左ピアス¥176,000、右イヤーカフ¥165,000、左人差し指リング、左中指リング¥110,000(すべてYG×White Dia/RIEFE JEWELLERY) その他スタイリスト私物 2024年『美ST』12月号掲載 撮影/彦坂栄治(まきうらオフィス) ヘア・メイク/立身 恵(CaNN) スタイリスト/中井綾子(crêpe) 取材/キッカワ皆樹 再構成/Bravoworks,Inc.