米紙「日本の野球ファンは大谷が大好きだが、“ヤンキースへの愛”も相当だ」─洗練された日本のファンの「チームへの忠誠心」がすごい
大谷は「共同体の誇り」だが、チームへの愛は変わらない
有色人種のメジャーへの道を切り拓いたジャッキー・ロビンソンや、ヒスパニック系選手の先駆け的存在であるロベルト・クレメンテらと同様、大谷の功績や振る舞いには、共同体の誇りとしての要素がある。 同じことが、野茂英雄、イチロー、松井秀喜といったかつての日本人スター選手にも当てはまる。それぞれが独自のやり方で先駆者となり、日本人がMLBで活躍できること、さらには重要な記録を樹立して主要な賞を獲得できることを、彼ら全員が証明した。 彼らの人気は自らの功績を反映したものであり、それは大谷にも当てはまる。2023年、大谷はユニフォームの売り上げで日本人選手として初めて首位に輝き、2024年もその地位を守った。 WBCの運営母体のトップであり、MLBジャパン・マネージング・ディレクターのジム・スモールによれば、大谷の人気は実際にイチローと松井のそれを上回っているという。 「イチローと松井の二人は非常に人気があるので、彼らより人気があるというのは多くのことを意味します」と彼は言う。 「同時に、日本のファンは洗練された野球ファンでもあります。彼らがあるチームを応援している場合、簡単にそれが変わることはありません。日本のヤンキースファンがこのワールドシリーズでドジャースを応援するのは、非常に珍しいケースでしょう」
David Waldstein