年金支給日に衆院選スタート 受給者窮状「物価高対策を」 連立政権“厳しい戦い”
短期決戦の衆議院選挙が公示され、12日間の選挙戦がスタートしました。年金の支給日だった15日、街で何を重視するのか取材しました。 【画像】投票に際して最も重視する政策「景気・物価高対策」63%、「年金・社会保障制度」44%
■年金受給者は窮状「物価高対策を」
70代 「物価は上がる、年金は減るところがある。少しずつ物価を下げてもらえれば一番いいんだろうけど」 60代 「期待する部分は、物価高は下がらないのではないか」 多くの有権者が関心を寄せているのは、物価高対策や年金など生活に関わる政策です。 ANNの最新の世論調査でも、「景気・物価高対策」が63%、「年金・社会保障制度」が44%と上位を占めます。 年金受給者 月13万円 「もう生活費。特に食品。こんなに上がっているの?というぐらい高くなっている。もうギリギリ」 年金受給者 月5万~6万円 「1カ月で5、6万円。若いころから払い込んできたのに」 年金受給者 月5万~6万円 「若い人も税金で負担かかってるが、年寄りも大変。生きていくのは」 15日は2カ月に1度の年金支給日でしたが、物価高で目減りしている窮状を訴えます。
■78歳「働かないと食べていけず」
年金受給者 月10万円 小松清枝さん(78) 「(年金では)暮らせない」 「(Q.足りない分は?)今、働いている。働かないと食べていけない」 一人暮らしをしている小松清枝さんは、掃除のパートで生計を賄っています。 15日は仕事帰りにスーパーに立ち寄って帰宅。年金支給日にもかかわらず、スーパーではこんな工夫が…。 小松さん 「半分がきょうのカレーうどんのお肉。半分は冷凍庫。トマトはキュウリがあるから、半分使って普通のサラダに。トマト買おうと思ったら、3個で630円ぐらい。高くなったから、ミニトマトにして半分」 この日の夜ごはんのメニューは、カレーうどんにサラダ。物価高で大好きなトマトはミニトマトに変更しました。 小松さん 「ちょっと味が薄かった。でもおいしい」 年金は月に10万円だという小松さん。唯一の趣味は外食ですが…。。 小松さん 「今までしゃぶしゃぶで食べてたのは、牛と豚のセット。今は豚肉だけ。外食でも(費用を)下げている」 不安を抱えながらの生活に、政治への不信感が募ります。 小松さん 「裏金とか、私たちはこんなに苦しい思いで生きてる。それなのに裏金が何億と使われいて腹が立つ」