マレー/エヴァンス組 2試合連続の粘り勝ちで8強、執念見せ2時間超え接戦制す<パリ五輪>
パリオリンピック
パリオリンピック(フランス/パリ、レッドクレー)は日本時間31日(現地30日)、テニス競技の男子ダブルス2回戦が行われ、A・マレー(イギリス)/ D・エヴァンス(イギリス)組がS・ジレ(ベルギー)/ J・フリーゲン(ベルギー)組を6-3, 6-7 (8-10), [11-9]のフルセットで破り、ベスト8進出を果たした。 【一覧】パリオリンピック テニス 全種目ドロー 今大会限りでの現役引退を表明しているマレーはキャリアでシングルス46個のタイトルを掲げており、四大大会ではウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)で2勝、全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)で1勝を飾っている。 また、2012年のロンドンオリンピック(イギリス/ロンドン、芝)男子シングルスではイギリス人男子として104年ぶりに金メダルを獲得。続く2016年のリオデジャネイロオリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、ハード)でも金メダルに輝き、史上初となるオリンピック連覇の偉業を成し遂げた。 度重なる怪我に苦しめられたマレーは今月23日に今大会での引退を表明。当初はシングルス出場を予定していたが25日に欠場が決定したため、現役最後の試合はエヴァンスとの男子ダブルスとなった。 今大会の1回戦では錦織圭/ ダニエル太郎組を2-6, 7-6 (7-5), [11-9]の大逆転で破り、初戦突破を果たしている。 そして2回戦の第1セット、第1ゲームで2度のブレークポイントを凌いだマレー/エヴァンス組。直後の第2ゲームでは40-0とブレークチャンスを掴むとエヴァンスが絶妙なロブショットを決めブレークに成功する。その後はサービスキープし第9ゲームでサービング・フォー・ザ・セットを迎える。ここでブレークポイントを与えるも凌ぎ2度目のセットポイントをものにし先行する。 続く第2セット、開始からブレークポイントを与えず互いにサービスゲームをキープし終盤へ。マレー/エヴァンス組は第9ゲームで粘りを見せ2度のブレークチャンスを掴むも活かせずタイブレークにもつれ込む。拮抗した展開となると3度ずつミニブレークを奪い合い8-9とされた場面、最後はエヴァンスがダブルフォルトを犯し4度目のミニブレークを許して1セットオールに追いつかれる。 迎えた10ポイントのマッチタイブレーク、互いにミニブレークを奪い合うもマレー/エヴァンス組は7-9とリードを許す。それでも執念の追い上げを見せると2本のマッチポイントを凌ぎ4ポイントを連取して2時間4分の熱戦を制した。 勝利したマレー/エヴァンス組は準々決勝で第3シードのT・フリッツ(アメリカ)/ T・ポール(アメリカ)組とR・ハーセ(オランダ)/ JJ・ロジェール(オランダ)組のどちらかと対戦する。
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