合計115件の違反疑惑…マンCの財務規定問題、現地時間16日にいよいよ審理開始か
マンチェスター・シティの財務規定違反疑惑に関する審理がいよいよ開始されるようだ。12日、『BBC』や『スカイスポーツ』など複数のイギリスメディアが伝えている。 2008年にアラブ首長国連邦(UAE)の投資家によって買収されて以降、世界屈指の資金力で強化を進め、欧州屈指の強豪へと成長したマンチェスター・シティ。2016年に稀代の名将ジョゼップ・グアルディオラ監督が就任してからは無類の強さを誇っており、イングランドのトップリーグ史上初の4連覇を含む8度のプレミアリーグ優勝やチャンピオンズリーグ(CL)制覇など数多くの成功を収めている。 しかし、昨年2月にプレミアリーグは同クラブについて「多数の財務規定違反の疑い」があるとの公式声明を発表。2009年から2018年までの9年間に渡って正確な財務情報を提供しなかったことによる財務規定違反の可能性が浮上しており、告発件数は合計115件に。さらには5年間に渡って欧州サッカー連盟(UEFA)のファイナンシャル・フェアプレー規則に抵触していた疑いやプレミアリーグの調査に全面的に協力しなかったことなども報じられている。 合計115件という件数の多さから精査に時間を要していた同事案だが、いよいよ独立委員会による審理が現地時間16日より開始されるようだ。報道によると、審理は10週間に渡って行われる見込みで、判決は早くても2025年初頭に下される見込みとのこと。しかし、告発の件数と調査すべき情報量の多さから、独立委員会の最終決定の公表が2025年3月またはそれ以降までずれ込む可能性もあるという。 なお、審理の結果によっては降格や勝ち点剥奪、過去のタイトル剥奪など厳しい処分が科される可能性もあるが、マンチェスター・シティはこれまで一貫して疑惑を否定している。仮に勝ち点剥奪等の処分が発表された場合でも、クラブ側が控訴する可能性が高いため、実際に処分が適用となるのは2025年春以降になることが濃厚だと『スカイスポーツ』は報じている。
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