40歳の専業主婦、子育てが落ち着いたので「月10万円」ほど稼ぎたいです。社会保険に加入すると、将来受け取れる“年金額”はどのくらい増えますか?
月10万円を稼いだときに支払う厚生年金保険料は?
社会保険に加入して厚生年金保険料を支払うと、収入額と加入期間によって将来受け取れる年金額が変化します。一方で、厚生年金保険料を支払うことで、働いた収入の手取りは減ってしまいます。 ここでは、月10万円稼いだときの厚生年金保険料についても計算してみます。2024年度の厚生年金保険料は図表3で確認できます。 図表3
日本年金機構 厚生年金保険料率および協会けんぽ管掌の健康保険料率 月10万円稼いでいる場合(月収以外の賞与などは得ていないものとする)は、2等級に該当します。2024年度は、2等級の厚生年金保険料の自己負担額は8967円です。これに加えて、健康保険料や雇用保険料も支払う必要があるため、実際の手取り額は8万5000円程度になりそうです。
まとめ
老齢年金は、定額の老齢基礎年金と報酬比例の厚生年金に分かれています。厚生年金は、収入額によって将来受け取る金額が変わります。 月に10万円の収入を20年間得た場合に、増やせる老齢厚生年金額は年間約13万円です。月1万円程度の増額ですが、旅行に出かけたり、習い事を楽しんだりする余裕が生まれるかもしれません。無理なく仕事に取り組み、余裕を持って楽しめるセカンドライフを目指して計画的に頑張りましょう。 出典 日本年金機構 令和6年4月分からの年金額等について 日本年金機構 保険料額表(令和2年9月分~)(厚生年金保険と協会けんぽ管掌の健康保険) 執筆者:古澤綾 FP2級
ファイナンシャルフィールド編集部