角田裕毅、モナコGP以来久々の入賞。RB首脳陣も喜ぶ……メキーズ代表「今季は例年以上に、開発が重要なシーズンになっている」
RBの角田裕毅が、F1イギリスGPの決勝レースを10位でフィニッシュした。マシンの特性から、今回のレースで入賞するのは難しいとも考えられていたが、角田はそれに反して好結果を手にした。これについては、チームの首脳陣も称賛した。 【リザルト】F1第12戦イギリスGP決勝レース結果 角田は13番グリッドからスタート。1周目に11番手まで浮上すると、その後コンディションが目まぐるしく変わる中、角田とチームは完璧なレース運びを見せ、レース終盤にはウイリアムズのアレクサンダー・アルボンに抜かれたものの10位入賞。モナコGP以来となるポイントを手にした。 RBの今季マシンVCARB01は、高速コーナーを苦手としている。加えて、スペインGPで投入したアップデートが期待通りの効果を発揮しなかったため、その検証作業が進められている段階。舞台となる高速コースのシルバーストン・サーキットで入賞は難しいと思われていた。しかし角田が望外の1点をチームに持ち帰った。 「今日は天候の影響も確かにあったが、全体的には適切なタイミングで適切な判断を下すことができた。それがポイント獲得に貢献したと感じている」 RBのテクニカルディレクターであるジョディ・エジントンはそう語った。 「ユウキは今日、力強いレースを展開した。1周目に数台のマシンを抜き、前のマシンを追いかけられるペースを保っていたんだ」 「パフォーマンスに関しては、中団グループは依然として非常に接戦で、パッケージを前に進め、ポイント獲得のチャンスを最大限に高めるために、マシンの空力にアップデートを施すことに集中している」 またチーム代表のローレン・メキーズも、角田の入賞を喜んだ。 「このサーキットの高速性は、我々のマシンにあまり適していないことは明らかだった。シーズン序盤のように、中団グループを支配するという、我々が望んでいたような場所には辿り着くことができなかった」 メキーズ代表はそう語った。 「しかし、ユウキとチームに相応しい1ポイントを獲得することができた。彼らは、難しく状況が変化する中で、力強いパフォーマンスを発揮した」 「今季のレースはシーズンの中間点、24戦中12戦目に過ぎない。レースごとに、グリッドの先頭から最後尾まで、順位が目まぐるしく変化するのを目にしてきた」 「これまで以上に、開発が重要なシーズンになっている。ファエンツァとビスターの全員が、我々のマシンに切望される、さらなるパフォーマンスの向上を全力で追求している」
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