死者も……トラブル増の「美容医療」、国が対策へ “エステでHIFUはダメ” チェックリストで注意を【#みんなのギモン】
■トラブル件数は4年前の3倍に増加
森アナウンサー 「アナウンス部の男性でも脱毛をやってる後輩が結構いるんですよ。身近になってるなと感じますよね」 鈴江アナウンサー 「美容医療って女性のためのものと思いきや、大分男性のニーズも高まっているように感じますよね」 桐谷キャスター 「SNSなんかでもよく見かけますし、心理的なハードルがちょっと下がってるのかなとは思いますね」 小野解説委員 「ただ、それとともにトラブルの件数も増えています。国民生活センターによると、美容医療サービスの相談件数(今年5月15日までの登録件数)は2019年度に2036件でしたが、2023年度は6255件と、約3倍になっています」 「もちろん興味を持ってやる人も施設も増えているので、その分被害も報告されているということです」
■リフトアップで顔の腫れが引かず…
小野解説委員 「では、どんなトラブルが実際に起きているのか。国民生活センターによると、30代の女性がインターネット広告を見て美肌治療のカウンセリングを予約。当日、病院で話をするうちに、こめかみに糸を入れて顔のリフトアップをする施術を勧められました」 「『顔は少し腫れる程度でマスクをすれば問題ない。モニターになれば約20万円でできます』と説明を受け、その場で契約しました。すぐに医師が来て施術が行われましたが、翌日になっても顔の腫れが引かず、食事もとれなくなってしまったといいます」 「『施術代金を返金してほしい』と電話すると、クリニックからは『血管を損傷したようで、治るのに1か月かかります』『支払いの取り消しも値引きもできません』と言われてしまったということです」 忽滑谷こころアナウンサー 「せっかくきれいになりたいと思って足を運んだのに、真逆の結果になってしまっていますよね」
■あざとしこり消えず 気道閉塞で死亡も
小野解説委員 「同センターによると他にも、涙袋にヒアルロン酸を注入する施術を受けたところ、片目の周りが腫れてあざとしこりが残ってしまったことがあります」 「消費者庁によると深刻なケースもあります。去年4月、大阪で顔の脂肪吸引を受けた人が翌日に体調不良を訴え、その後自宅で気道閉塞により窒息死したという事例も起きています。こうしたこともあるにはある、ということを知っていただきたいです」 森アナウンサー 「大部分のところはしっかりされているんでしょうけど、まれにこういった事故などがあると『ちょっと怖いな』と思う方も多いでしょうね」