まさかの”不良債権”…阪神、期待外れのFA戦士(6)クリーンアップも”1年限定”に
プロ野球選手にとって、フリーエージェント(FA)権の取得は1つの勲章といえるだろう。移籍市場での阪神タイガースは、的確な戦力拡充を見せている。しかし、過去を振り返ると、補強失敗となった事例も多くある。ここでは、阪神入りも期待外れの成績に終わったFA戦士を紹介する。
片岡篤史
打撃タイトルの受賞歴もある巧打者・片岡篤史。阪神タイガースではリーグ優勝にこそ貢献したものの、その他のシーズンは物足りない数字に終わった。 1993年から日本ハムファイターズでプレーを始めた片岡は、プロ1年目から打率.290という好成績を残す。新人王こそ逃したものの、リーグの新人特別賞として表彰された。 その後は苦しむ年もありながら、1996年はイチロー氏(当時・オリックス)に次ぐリーグ2位の打率.315をマーク。1998年には最高出塁率(.435)に輝いた。 また、1996年から6年連続2桁本塁打を放つなど、長打力も兼ね備えていた。ファイターズには10年間在籍し、2001年オフにFA権を行使。タイガースへ移籍した。 2002年も思うような成績を残せなかったが、タイガースがリーグ優勝を飾った2003年は、クリーンアップの一角として打率.296、12本塁打をマークした。しかし、2004年以降は出場機会が減少。2006年限りで現役引退を決断した。
ベースボールチャンネル編集部