東北学院が42大会ぶり勝利 〝親子鷹〟のGK橋本脩礼がロングパスでダメ押し点アシスト
第103回全国高校サッカー選手権大会1回戦(29日、東北学院3―1奈良育英、ニッパツ三ツ沢球技場)37大会ぶりに出場した東北学院(宮城)が3-1で奈良育英に勝ち、42大会ぶりの勝利を挙げた。GK橋本脩礼(しゅうれ、3年)がダメ押し点をアシスト。橋本俊一監督の息子が、親子鷹で挑む選手権で歴史的な白星をつかみ取った。 「キャッチした後のカウンターは狙っている。3点目を決めた智貴が呼んでくれていたので、そこに付けた感じです」 2-1の後半36分だ。相手のクロスボールをキャッチすると、すぐさま前線へロングパス。これを受けたMF佐々木智貴(3年)が一人で運び、ダメ押し弾。幼馴染で幼少期から一緒にプレーしてきた2人のホットラインに、橋本監督は「あんなキック、見たことない。感無量です」と頬を緩めた。 橋本監督も東北学院OBで学生時代はGKとして活躍。父の背中を追う息子は1週間前のミーティングで「夢をベスト8にして、目標を奈良育英を倒すことに変更しないか」と提案。目標を1つ達成し「次は滝川二高に目標をシフトチェンジして、練習や対策を練りたい」と力を込めた。父や仲間とともに戦う脩礼の挑戦は終わらない。(西垣戸理大)