ヤクルト村上の死球を巡り横浜DeNAと“遺恨”発生?!「当ててもいいんだぞ」「黙れ!」飛び交う両軍ベンチの罵声がSNSで拡散
その裏に不穏な空気が流れた。ヤクルト4番手の左腕久保が一死一塁で打席に佐野を迎え、ボールワンから2球目にシュートを足元へ投じた。そして3球目も内角へ。明らかにそのボールが体に向かってきたため、腰をくの字にして避けた佐野は口をとがらせ驚いたような表情を浮かべた。 するとヤクルトベンチから「当ててもいいんだぞ。こっちは」という“暴言”が飛んだのだ。声の主は、森岡コーチだと思われる。村上の死球に対する報復を示すような問題発言。それに対して横浜DeNAベンチから大和が「黙れ!」と大声で言い返した。これらのやりとりの様子と声は、中継映像でハッキリと拾われていた。 さらに怒声が飛び交う一触即発のムード。 “報復死球”の不穏な空気を察知したのか、佐野は、次の4球目に久保が投球モーションに入ると同時にすぐに打席を外した。それがストライクとなると苦笑いを浮かべ、中村捕手と球審に何かを訴えるような視線を向けた。 カウント3―1からの5球目はストライクゾーンに来たため、佐野はスイングを仕掛けてファウル。6球目の137キロのシュートをコンタクトしたが、強烈なライナーは一塁手の正面。一塁走者が戻りきれずに併殺打となったが、場内は異様な雰囲気に包まれた。 SNSではすぐにこの佐野の内角を危険なボールで狙われたシーンと両軍ベンチから飛び交った罵声の部分の中継映像が切り取られて拡散。 「明らかに村上がぶつけられたことへの報復だろう」「遺恨になるかも」などという憶測や意見が飛び交う“炎上騒ぎ“に発展した。 対ヤクルト戦の連敗を5でストップ。マジック「11」の再点灯を許したものの最後まであきらめない姿勢を示した横浜DeNAにとっても、リーグ連覇と共に、大偉業に挑んでいる村上をチーム全体でバックアップしているヤクルトにとっても、なんとも後味の悪いゲームとなった。 事態の真相のほどはわからないが、両チームの対戦は、今季まだ4試合残っており、クライマックスシリーズで対戦する可能性もあ、“遺恨”が続くことが懸念される。次の対戦は23日から神宮での3連戦だが、その試合前に、両軍の首脳陣による、なんらかの“和解“の機会を作ることが必要かもしれない。 (文責・RONSPO、スポーツタイムズ通信社)