カスタム好き必携! ブラインドリベットとブラインドナットを使いこなそう
万能薬ではないブラインドツール。締結部分の条件を把握して活用したい
アルミ板を曲げてバッテリーケースを作ったり、シート下に小物入れを増設するなど、ブランドリベットやブラインドナットを活用すればできることが大幅に増えるのは確かです。ただ、ボルトやナットにネジ径や長さの違いがあるように、ブランドリベットやブラインドナットにもサイズが用途の違いがあります。 ブラインドリベットの場合、どのような用途で使用するかにって標準型、高圧着型、広範囲締結型、軟質材用などのタイプがあり、母材表面に露出するフランジ形状も選択できます。 また重ね合わせて締結する板の厚さ(枚数)によってスリーブ部分の最適長が決まっており、それと共にスリーブの外径にもサイズ違いがあります。 ホームセンターや工具店で販売されているリベットは一般的に需要の高い商品なので、大きく外れることはないと思いますが、作業内容によっては入念な検討が必要になる場合もあります。 ブラインドナットを選択する際は、固定する板の厚みに適したナットを選択することが重要ですが、それ以上に使用するボルトのサイズに適したナットを使用することが必須です。M6サイズのボルトを使いたいのにM5用のブラインドナットを取り付けてしまっては台無しです。 使用上の注意はあるものの、部品同士を手軽に締結できるブランドリベットやブラインドナットは便利な存在です。カスタムやワンオフ加工が好きなら、工具箱に用意しておくと良いでしょう。 【POINT】 ▶ポイント1・ブランドリベットやブラインドナットは、母材の裏側に手が入らないような場面で板材の固定やボルトの締結に役立つ ▶ポイント2・ブランドリベットを使用する際は「リベッター」、ブラインドナットを使用する際は「ナッター」が必要 ▶ポイント3・接合する板の厚みや重ねる枚数、ボルトサイズに応じたブランドリベットやブラインドナットを選択する
栗田晃