会議室から始まったコミケ、いかにして「オタクの祝祭」になったか…今明かされる歴史「誰が予想しますか」
コミケから「自分で場を作ってほしい」
この50年、同人誌即売会の代名詞であり続けたコミケ。しかし、創設メンバーの原田さんは、「参加者にはあまり『依存』してほしくない」と語る。
「コミケ創設時は、まだ学生運動の余韻が残っていた。上の世代の『革命』の挫折を見た僕らは、漫画を変えたいと思った時に別のやり方で臨むしかなかった。それが漫画評論と同人誌即売会だった。そこから生まれたコミケは、同人誌即売会を成り立たせるための『システム』なんです。机と場所があれば誰でも即売会が開ける。必要なら、自分で場を作ってほしい」
黒子のバスケ」事件とは…
人気漫画「黒子のバスケ」の関係先複数に脅迫文が送られた事件。コミケも会場側の強い要請により、一部サークルに参加自粛を求める事態になった。