愛情込め「もったいない」 真珠まりこさん思い語る 絵本ランド開幕
20日に開幕したとやま元気ワールド「絵本ランド2024」(富山新聞社、北國新聞社などでつくる実行委員会主催)は、初日から多くの親子でにぎわった。「もったいないばあさん」シリーズで人気の絵本作家真珠まりこさんが自身の作品を読み聞かせ、「ばあさんの『もったいない』はけちだからではなく、感謝や愛情を込めた『もったいない』だ」と紹介し、会場の共感を呼んだ。 作品は、物を大切にしない人のところに現れるもったいないばあさんが工夫による使い回しや無駄を指摘し、人や物への思いやりを伝える内容となっている。 真珠さんは、息子から「もったいない」の意味を聞かれた時に、易しい言葉で説明できなかったことが制作のきっかけと話した。ハンバーグやおにぎりが登場する人気作「おべんとうバス」は、子どもたちと一緒に手遊びしながら読み上げた。会場の全員で、もったいないばあさん音頭も踊った。 サイン会もあり、子どもや大人のファンが列をつくった。富山市東部小2年の木村倫世さんは「いっぱい読んでくれて楽しかった」と笑顔を見せた。保育士松下舞子さん(45)=朝日町=は「子ども心に響くよう朗読していきたい」と話した。 真珠さんの読み聞かせは21日午前10時半から射水市大島絵本館、午後3時から高岡市の文苑堂書店福田本店でも行われる。 ●富山短大生ダンス披露 富山短大幼児教育学科の9人はダンスを披露した。「エビカニクス」「しゅりけんにんじゃ」「ぼよよん行進曲」を子どもと踊った。