沼田爆さん死去 84歳 「不適切にもほどがある!」喫茶店マスター役 名バイプレーヤー天国に旅立つ
俳優の沼田爆(本名・沼田知治)さんが死去していたことが7日、分かった。所属事務所の公式サイトで発表された。84歳。東京都出身。葬儀は9月に近親者で執り行われた。 【写真】圧倒的存在感を見せる沼田爆さん 数々の作品で味のある演技を見せてきたバイプレーヤーが天国に旅立った。 事務所関係者によると、8月下旬に1人暮らしの沼田さんと家族との間で連絡が取れなくなったといい、その後都内の自宅で亡くなっているところを発見されたという。死後1週間ほどが経過していたとみられる。同関係者が亡くなる約2週間前に電話で会話した際には「声がいつもよりハキハキしていた」と、元気な様子だったといい、新たにオファーがあった来年のドラマ出演にも意欲を見せていたという。 沼田さんは劇団四季出身で、大河ドラマ「武蔵」、NHK朝ドラ「おかえりモネ」、1998年のフジテレビ系「GTO」など多くのドラマに出演。フジテレビ系「鬼平犯科帳」シリーズでは、料理が趣味の同心「猫どの」こと村松忠之進として親しまれた。今年1月に放送されたTBS系「不適切にもほどがある!」で、喫茶店のマスター役を演じたのが生前最後の仕事になった。 かつてはフジテレビ系「小川宏ショー」でリポーターとしても活動したが、沼田さん自身は役者以外の仕事には積極的ではなかったという。関係者は「不器用な人だから。仕事は本当に集中してやる、仕事一筋な人だった」と、その人柄をしのんだ。