財前直見、意外すぎるバイク歴を披露 ヤマハの大型バイクを購入した理由とは
クロムハーツが似合う女になる
VMAXに惹かれたのには「もうひとつ理由があって……」と、財前さんは笑う。 「バイクに乗り始める前、仕事でニューヨークに行ったとき、『クロムハーツに行こう』と、お店に連れられて行ったら、『うわー、カッコいいなぁ』って。そこでレザージャケットとパンツを買ったんです。かなり高かったけど思い切って。バイクに乗ることは決めていたから、このクロムハーツに似合うマシンは何かな? って考えたら、『VMAXしかない!』ということになったんです」 クロムハーツは1988年に創業したブランド。創設者のリチャード・スタークがハーレー乗りであったことから、バイカーをはじめ、アメリカではハリウッドスターやミュージシャンなどセレブリティに愛用されたことから、世界的な人気ブランドとなった。 黒レザーの上下を纏って写る先の写真週刊誌で、財前さんは「昨年、仕事をガンバった自分にご褒美をあげようと思って。何か一生モンがいいよなぁ、ブランド物のバッグとかもいいけど、使わないことが多いし(笑)、それでレザーパンツがいいかな、と。これって上下とも“クロムハーツ”なんです。これが似合う女になりたくて」と、語っている。 「VMAXにクロムハーツのウェアと、バイクデビューにはかなりお金をかけましたね」と、笑う財前さん。「多摩川の河川敷で練習して、ラーメンを食べて帰ってきたり、共演した俳優さんとバイク話で盛り上がったり。あたらしい趣味ができることで役の幅も広がりました」
レザージャケットから作業着へ
今回、撮影のため用意したVMAXに相対すると、「やっぱりカッコいいよね」と、目を細めた。 「マフラーやホイールを換えたりするなど手をかけたけど、もっと可愛がってあげればよかったなぁ。あの頃は仕事が忙しくて、万が一ケガでもしたら迷惑かけちゃう……と、遠慮したりもして、結局あまり乗れなかったんです」 あるとき中目黒の路上でVMAXを移動させようと押し歩いていた財前さんは、バランスを崩してバイクを倒してしまう。引き起こせなくて困っていたところ、通りがかった男の人が手伝ってくれて起こすことはできたが、「ありがとうございます!」と、お礼を告げ、ホッとした瞬間、こんどは逆側に倒してしまった。 「『これはちょっとムリだ、私には扱いきれないな』って。そのときに思って、手放すことにしたんです」 今回の撮影で、約20年ぶりにVMAXに跨った財前さん、しかしバイクに触れるその所作には、やはりライダーなのだと感じさせる慣れた雰囲気があった。168cmのスレンダーなスタイルに、黒いレザーの上下がとても似合っている。 「レザージャケットなんて新鮮。最近はほとんど農作業の時のツナギしか着ていないから、息子が見たら『え、誰?』って言うでしょうね(笑)」 出産を機に郷里の大分県へと移住し、以来、仕事のために東京と行き来する生活を続けている。先祖代々受け継ぐ畑を耕し、“田舎暮らしの達人”としてテレビ出演することも増えた。年齢とともにライフスタイルを変化させてきた、財前さんのカーライフについては後編で。