高齢者施設で常習的に入所者に暴行、32歳介護職員に有罪判決…90歳代女性の頭を平手でたたく
大分県佐伯市の高齢者施設で常習的に入所者に暴行を加えたとして、暴力行為等処罰法違反に問われた同市の会社員の被告(32)に対し、大分地裁(辛島靖崇裁判官)は3日、懲役1年、執行猶予3年(求刑・懲役1年)の判決を言い渡した。 【写真】大分地方裁判所
判決などによると、被告は常習として、9月8、9日、同市の有料老人ホームとデイサービスで90歳代の女性の頭をそれぞれ平手でたたいた。
辛島裁判官は、施設の介護職員として入所者を保護すべき立場でありながら「かねてより一方的な暴行を加えていた」と、常習性、悪質性を指摘。一方で、反省の態度を示していることなどから執行猶予とした。
大分地検は当初、被告を暴行罪で起訴したが、常習性が認められるとして暴力行為等処罰法違反に訴因変更していた。