スロバキア国防省、C-390導入視野 1月から正式手続き
ブラジルのエンブラエルは現地時間12月10日(日本時間11日)、スロバキア国防省が次期軍用輸送機としてC-390「ミレニアム」を選択肢に入れ、、ブラジル国防省と基本合意書(LoI)を締結したと発表した。スロバキアは、2025年1月にC-390を3機購入するための正式な手続きを始める。 【写真】C-390の機内 C-390は、リージョナルジェット機世界最大手であるブラジルのエンブラエルが開発した双発の中型輸送機で、2015年2月3日に初飛行。最大ペイロードは26トン、航続距離は26トン搭載時が2000キロ(1080海里)、フェリー時が6241キロ(3370海里)、最高巡航速度はマッハ0.80(470ノット)で、貨物や物資、部隊の輸送、捜索救助など、多目的に運用できる。 C-390は、NATO(北大西洋条約機構)加盟国や同盟国に選ばれつつある輸送機。ブラジルのほか、欧州ではポルトガルとハンガリーで運用されている。欧州では両国に加え、オランダ、オーストリア、チェコ、スウェーデンが選定しており、アジアでは韓国が導入を決めた。 ブラジルとポルトガルは空中給油・輸送型のKC-390、ハンガリーとオランダ、オーストリア、チェコ、韓国、11月に選定したスウェーデンはC-390を選定した。
Tadayuki YOSHIKAWA