「トラッキング現象」防げ 大掃除 配線器具のほこりにも注意を
年末が迫り、大掃除を始めた人もいるのではないでしょうか。そんな時、少し気をつけて確認してほしいのがコンセントや延長ケーブルなどの配線器具です。製品評価技術基盤機構(NITE)によりますと、配線器具による発火などの事故は、この5年間で153件発生しています。過去3年は毎年30件以上発生し、高止まりの状況です。事故を原因別でみると、「使い方や設置状況に関係するもの」が3分の1以上を占めています。中でも特に目立つのはほこりや水分が付いた状態でコンセントなどを使う場合に火花放電が繰り返される「トラッキング現象」による発熱です。事故を防ぐためNITEは、電源プラグや電源タップを定期的に掃除したり、隙間が生じないようしっかりと差し込んだりするよう呼び掛けています。また掃除をする際には、一度差し込みプラグから抜いてから拭きし、アルコールスプレーなどはコンセントやタップには直接掛けないことが大切としています。そのほか、配線器具が断線していないか、最大消費電力を超えていないかなどにも注意するよう呼びかけています。