能登半島地震から1年 家再建へ養育費節約する被災者も 「物品支援もありがたい」愛知からできること
テレビ愛知
能登半島地震から1年が経ちました。被災地の住宅再建が進む中、愛知県に住む私たちにできることは何か。名古屋のボランティア団体「レスキューストックヤード」の浦野愛さんに話を聞きました。
物品の提供支援に協力を
――住宅の再建を進めるために、私たちにできることは何でしょうか。 「物品の提供支援に協力いただけるとありがたいです。レスキューストックヤードの拠点に『おすそ分けコーナー』を設けています。少しでも暮らしの足しにしていただくため、私たちの団体を経由して支援いただいた食料品や飲用水、日用品、衣類を皆さんに無償提供しています」 ――住宅再建に向けて準備を進める方もいれば、生活再建を考えなければいけない方もいらっしゃいますね。 「家を建て直すのも、2000万円・3000万円と莫大なお金がかかります。子育て世代の方はこれから養育費もかかるので、1円も無駄にしたくはないですよね。『とにかく節約して頑張る』と言われる方もいます。そうした方々の暮らしの再建に向け、物資で支えることも、いまできることの1つです」 ――物資の必要量は届いていますか。 「さまざまな団体、個人の方を介してお預かりしていますが、時間の経過と共にだんだん少なくなってきているように感じます。3割から4割ぐらい減っているのではないかと思います。 2年目をどう乗り切っていくのか、住民の方々も非常に心細いと思います。物資に応援の気持ちを乗せて、『まだ被災地を応援している』というメッセージを伝える手段にもなるのではないかと感じます」
現地で支援を行えるボランティアも集う
――食料以外に送って役立つものはありますか。 「支援団体が各地で支援活動をしているので、団体を応援する募金活動や義援金の寄付も良いと思います。また、直接穴水町に来て何か行いたい、という方も募集しています。 いま、集いの場をたくさん設けているんです。寒くなって家に引きこもりがちな方々に外に出ていただくためのきっかけづくりに力を入れています。ボランティアの方には、歌が上手な方や食事会を開いてくれる方、リラクゼーションのプログラムができる方など、さまざまな得意なことを持っている人たちがいます。 そのような企画の持ち込みも大歓迎なので、穴水町にも足を運んでいただきたいです」
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