夏でも“お湯”で洗い物をする妻。“水”で1日30分した場合「ガス代」はどれくらい節約できますか?
自炊で食事をした後、しなければならない家事に食器洗いがあります。お湯で食器を洗うと油汚れが落ちやすくなるため、夏でもお湯で食器洗いをしているという方も多いのではないでしょうか。気温の上がる夏場は、食器洗いのお湯を水に変えるとガス代の節約ができるかもしれません。 そこで今回は、毎日30分の食器洗いを水で行うとガス代をどれくらい節約できるのか調べてみました。食器洗いにかかる費用をおさえるポイントについても解説しますので、ぜひ最後までお読みください。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
1日30分お湯で食器洗いをした場合の1ヶ月のガス代
東京都水道局によると、食器洗いで5分間水を出しっぱなしにした場合の水の使用量は約60リットルのようです。 次の条件で1日30分お湯で食器洗いをした場合のガス代を求めていきます。 ・水の使用量は約360リットル ・水温は27度から40度に上昇させる ・ガスの発熱量は1万750キロカロリー ・給湯器の熱効率は80% ・ガス単価は164.05円/立方メートル 食器洗いにかかるガス代は以下の計算式で求められます。 ・湯量(360リットル)×上昇させる温度(13度)÷(ガスの発熱量1万750キロカロリー×給湯器の熱効率80%)×ガス単価(164.05円) 1日30分の食器洗いでお湯を使用した場合、1日あたりのガス代は約89円です。毎日の食器洗いをお湯から水に変えれば、1ヶ月(30日)で約2670円のガス代が節約できるかもしれません。
食器洗いにかかる費用を節約する方法
食器洗いにはガス代のほかに水道代もかかります。 東京都水道局より、1リットルあたりの水道料金単価を0.24円とした場合、1日30分の使用で約86円、1ヶ月で約2580円です。ガス代と合わせると、1ヶ月の食器洗いにかかる費用は約5250円となる計算です。 この章では、食器洗いにかかるガス代と水道代を少しでもおさえるための方法をご紹介します。 ■食後すぐに食器洗いをする 食器洗いは面倒でも食べた後すぐに行うと、長時間放置した場合と比べて汚れが落ちやすくなります。反対に、食後しばらく放置してしまうと油やお米などが乾燥してしまい、簡単に汚れを落とせなくなってしまう可能性があります。 食後も家事・育児・仕事などで食器洗いの時間が取れない場合は、家族と家事の分担を行ったり、食洗機の導入を検討したりしてもよいかもしれません。食洗機は手洗いと比べて節水できるものも多く、乾燥まで効率よく行ってくれるモデルもたくさんあります。 ■なるべくお皿は重ねず、汚れの軽いものから洗う 油汚れのひどい食器と、あまり汚れていない食器を重ねてしまうと、お皿の裏にまで汚れが付着してしまいます。その結果、あまり汚れていなかったものもしっかり洗わなければならず、使用する水の量が増えてしまいます。食べ終わった後のお皿は重ねないようにしましょう。 また、食器洗いの最初にコップなどの汚れの軽いものを洗い、油汚れが多いものは最後に洗うとスポンジに付着した油汚れがお皿に残らずにキレイに洗いあげることができます。 ■ため洗いをする 水を流しっぱなしにしたままお皿を洗うと、どうしても使用する水の量が増えてしまいます。 おけやボウルにあらかじめ水をためて、その中に食器をつけておくとある程度の汚れが落ちて、洗剤や水の節約につながります。ためておく水は温水にすると汚れが落ちやすく、すすぎは冷水にすると手荒れを防ぐこともできるでしょう。
1日30分の食器洗いを水で行うと1ヶ月で約2670円のガス代を節約できることがある
1日30分の食器洗いをお湯で行った場合、今回の試算では1ヶ月のガス代は約2670円かかることが分かりました。 食器をお湯で洗うと汚れが落ちやすいかもしれませんが、お湯を使わなくてもちょっとした工夫でガス代や水道代を節約しながらストレスなく食器洗いができるかもしれません。ガス代や水道代を節約したい方は、ぜひ今回ご紹介した方法を実践してみてください。 出典 東京都水道局 くらしと水道 水の上手な使い方 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部