ビットコインは一時7万3500ドル付近、史上最高値更新に迫る
ビットコイン(BTC)は米国時間29日、市場取引時間中に史上最高値更新まであとわずかとなる7万3500ドル付近まで上昇したが、その後やや値を下げた。史上最高値は3月14日に記録した7万3798ドル。 当記事執筆時点、ビットコインは7万3000ドル付近(日本時間30日8時頃には7万2810ドル付近)、24時間で4.6%上昇した。市場ベンチマークのCoinDesk 20 Index(CD20)もほぼ同様のパフォーマンス。 ビットコインは3月14日の史上最高値更新以降の数カ月間、厳しい調整局面が続いており、夏には一時5万ドルを割り込むところまで下落したが、概ね6~6万5000ドルのレンジで推移した。 この動きは投資家の忍耐を試し、2023年初頭に始まった強気相場サイクルはすでにピークを過ぎたのではないかと懸念する声も多かった。ビットコインマイナーや長期投資家による大量の売りで、最高値更新の試みは何度も失敗したが、そのたびに価格はすぐに持ち直した。 直近の上昇で、ビットコインの年初からの上昇率は75%に迫る勢いとなった。価格も、SEC(米証券取引委員会)がようやくビットコインETFを承認する方向に動き出したことが明らかになり、上昇相場が始まった1年前の水準から2倍以上になっている。ビットコインETFは、今年1月10日に承認された。 ビットコインETFは大成功を収め、ブラックロックのiシェアーズ・ビットコインETF(IBIT)だけでも先週時点で約240億ドル(約3兆6000億円、1ドル150円換算)を集めている。 ビットコイン上昇の他の要因としては、2024年にほぼすべての主要な欧米の中央銀行が始めた新たな金融緩和サイクル、中国による大幅な財政・金融刺激策、暗号資産フレンドリーな共和党大統領候補ドナルド・トランプ氏の勝利の可能性の高まりなどがある。 |翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部|画像:CoinDesk|原文:Bitcoin Tops $73.5K, Climbing Just Shy of New Record High
CoinDesk Japan 編集部