南海・男里川橋梁の本復旧工事10日完了へ 橋の速度制限も解除
昨年10月の台風に伴う大雨の影響で、大阪府阪南・泉南両市の境界にある南海本線の男里川橋梁で橋脚が傾いて橋の線路がゆがみ、新たな橋脚を建設する本復旧工事を進めていた件で、南海電鉄は9日、本復旧工事が10日に完了する予定と発表した。 【拡大写真付き】地元住民が見守る中、単線で運転再開に向け試運転した際の様子
台風21号に伴う大雨の影響で橋脚が傾く、仮復旧工事で通常ダイヤに
男里川橋梁は、昨年10月22日午後4時40分ごろ、台風21号に伴う大雨の影響で橋脚が傾き、橋の線路が曲がって沈み込み、南海本線・樽井~尾崎両駅間の運行ができなくなった。その後、仮橋脚を立ち上げるなどして仮復旧工事を行い、同11月23日に通常ダイヤに戻った。
橋を通過する際の速度制限も解除へ
その後も本復旧工事が進められ、南海電鉄の発表によると南海本線下り線の西側(尾崎駅側)から2本目の橋脚を撤去。鉄筋コンクリート製の橋脚を新設し、現在使っている仮橋脚を撤去して、工事が完了する。これに伴い、電車が同橋を通過する際に行われていた50キロ以下の速度制限も同日中に解除される予定だという。 また、本復旧工事の完了に合わせ、今後の安全性や保守性の向上を目指し、すでに設置している橋梁の異常を検知する計測器と新たに設置した特殊信号発光機を連動させ、橋に異常があった場合に列車の乗務員に知らせる実証実験を行う。