大型バイクでヒマラヤツーリングの合間になぜか標高4500mで登山!?【39歳女芸人・橋爪ヨウコの爆夢旅】
歩いても歩いても、山自体に辿り着かないんですけど!
登山を始めて20分。小さく見えていた山までの距離が全く縮まらない。そうか、これが世界のヒマラヤ山脈か。湖の時と同様に「すぐそこ!」に感じていた山は、比較対象が大きいから小さく見えていただけで、すぐに登りきれる距離ではなかった。 ただ、歩き出したら頂上まで登りたいと思うのが人間の性である。 「…安西先生!山登りたいです!」 スラムダンクの三井寿もこの山を見たら、バスケより先に登山をしたくなるだろう(?)。 ドクターを信じて一歩一歩進むこと2時間。あれ?…景色が全く変わらない。 「もしかして、あの山…めちゃくちゃ遠いんじゃないか??」 さっきまでの気合いはどこへやら…朝からバイクで11時間走行。そこからの2時間の登山で身体は限界ギリギリ。集中力も途切れてしまい、体調も悪くなってきた。 さっきまで感じなかった吐き気や腹痛。「あぁ…もうダメだ…」とその場で座り込む。少し前を歩いてたドクターがすぐに私の異変に気付き、顔色を見に来てくれた。 「oh!大丈夫!大丈夫!」 『もうムリ…』 「はい!これ食べて!」 と今にも袋が破裂しそうなハイチュウを渡してきた。只今、標高4700m。富士山より1000mほど高い場所にいるので呼吸もしづらい。ハイチュウも私と同じく体調が悪そうだった。 一口パクリ。あぁ…美味しい。いつもだったら一瞬で食べてしまうハイチュウをじっくり堪能する。 「あれ??ハイチュウって、もしかして仙豆だったの??」 と悟空もびっくりの新事実。さっきまでボロボロだった身体に力がみなぎってきた! ハイチュウのおかげで体調も少し良くなってきたが、ドクターに「これ以上登っても下山する体力がないからここで帰りなさい。」と促される。 仕方なく頂上までの登山は諦め、一人トボトボと下山することにした。とても悔しい結果になってしまった。 (この経験が「いつかヒマラヤ山脈をしっかりと登山したい」という夢に繋がるのだが、それはまた別の機会に話すとして…。) それから4時間後。 山登りを続けていたドクターたちが帰ってきた。どうやら「標高5200mまで登り、ゴミ拾いまでして帰ってきた」らしい。 ……タフすぎるだろ!!!!! そして、ドクターは「明日時間あったらまた登ろうね!おやすみ!」と部屋に戻っていった。 『おーい!!地球のみんな!!オラにドクターと同じくらいの元気を分けてくれ!!』 次回!ゴール間近にトラブル発生!?果たして、ゴール出来るのか…。 みんな読んでくれよな! 橋爪 ヨウコさん こじらせハスキー 1985年生まれ、群馬県出身。お笑いコンビ「こじらせハスキー」として活動中。10代からずっと夢だった大型バイク(スポーツスターXL883N)に乗り、 バイクYouTube【ようこそ!づめちゃんねる】にてツーリング動画を定期的にUP中。雑誌BE-PAL連載「お笑い清掃団が行く」の団員。
BE-PAL.NET