梅野源治と対戦の魚井フルスイングが「MMAファイターなんでオープンフィンガーは居心地がいい。勝つ確率は上がっている」【RIZIN.47】
「RIZIN.47」(6月9日、東京・国立代々木競技場 第一体育館)の前々日インタビューが6月7日、都内で開催された。 オープンフィンガーグローブキックボクシングルールで“日本ムエタイ界の至宝”梅野源治(PHOENIX)と対戦するMMAファイターの魚井フルスイング(和術慧舟會HEARTS)が「勝つ確率は上がっている」などと静かに闘志を燃やした。 今回は急きょの参戦決定で梅野の土俵ともいえるキックボクシングルールでの試合。ただしオープンフィンガーグローブマッチ(OFGM)という梅野にとっても未知な部分がある試合となっている。 魚井は今回の試合のオファーについては「なかなか難しいじゃないかと思った」と言いつつも、受けた理由として「一つはルール。オープンフィンガーということ。受けるにあたり、大沢(ケンジ)代表と地元の師匠に“受けていいか? このルールで自分に勝算があるか?”と相談し、最後は自分で梅野選手と対戦したいと思って、受けさせてもらった」などとその経緯を語った。 梅野については「ムエタイに特化した選手。あとはレジェンド。ムエタイルールだと国内だとなかなか勝てる人はいないと思う。ヒジありだとよりよさが生きてくる選手だと思う」と警戒。試合展開については「やってみないと、というところはあるが、自分が終わらせられるか、梅野選手が切り裂くか。梅野選手にそれ以外のプラスアルファがあるかというところですかね」と見立てた。 またキックボクシングをやる気については「ない」ときっぱり。「パンチ以外でも勝算はあると思っている。いろいろやりようはあると思っている」と続けた。
梅野に有利なルールではあるが、その中でも自分に有利なところとして「オープンフィンガーの使い方じゃないですか。すごく大きい違いがあると思う。そこが差だと思う」とオープンフィンガーグローブを挙げる。 またルールについては首相撲はなしでワンキャッチワンアタックはありというものに落ち着いたのだが、首相撲がなしになったことについては「自分に有利な点がまた一つ増えたなという感じ」と判断。 魚井は2020年11月に「RISE DEAD OR ALIVE 2020 Osaka」で通常のキックボクシングルールで中村寛と対戦し、1RでKO負けを喫している。その時は通常のグローブマッチだったのだが「あの時は中村選手が強かったから負けたが、感覚として指が出ている出ていないは大きいんじゃないかと思う。勝つ確率は上がるんじゃないかと。MMAファイターなんで、オープンフィンガーは居心地がいい(笑)」とここでもオープンフィンガーグローブが自分に大きく有利に働くという判断を見せた。 魚井は現在、MMAで4連敗中で最後の勝利は2021年11月の「RIZIN TRIGGER 1st」での獅庵戦にまでさかのぼる。今回は約2年半ぶりの勝利を目指す。