【解説】衆院3補選のポイントは? きょう告示、今月28日投開票
■補選結果…政権運営への影響は?
森キャスター 「そうなると、この島根の選挙区の結果は非常に重要になるわけですが、補欠選挙の結果自体、政権運営にどういった影響が出ると考えていますか?」 平本記者 「自民党のあるベテラン議員は『補選が3敗となれば政権はもたない』と話しています。別の閣僚経験者は『岸田首相のままでは今後の選挙は戦えないとなる』と述べています。『岸田おろし』の動きが表面化するおそれもあります」 「一方で、ある政権幹部は『3敗しても騒いでいる場合ではない』との見方を示しています。首相側近議員も『3敗しても岸田首相1人の責任ではない』と、茂木幹事長はじめ執行部全体の責任になる、と予防線をはっています」
■野党側はどう見ている?
森キャスター 「それが岸田政権側の見方ということですが、野党側は今回のこの補選について、どういった位置づけで見ているんでしょうか?」 平本記者 「ある立憲民主党の幹部は『裏金問題を受けた国民の声が初めて反映される選挙だ』『3勝となれば党にとって大きな弾みになる』と話しています。このトリプル補選で勝利して、後半国会でも与党側への攻勢を強めたい考えです」 「こうした野党側の攻勢に対して岸田首相としては、補選をなんとか乗り越えて、外交や国内問題での実績を積み上げ、支持率を少しでも回復させ、さらに政治資金規正法の改正を今の国会で実現するなどして、6月の会期末での解散を模索するとみられます。ただ、この補選の結果は、解散戦略であるとか、岸田政権の行方を左右することになると思います」 森キャスター 「この3つの選挙区の争い、中でも最重要なのが保守王国の島根ということですね。こちらの3つの補欠選挙は今月28日に投開票されます」