阿部未悠の“空回り”を防ぐ作戦は? カメラ女子が狙う豪華な優勝副賞
◇国内女子メジャー◇ソニー日本女子プロゴルフ選手権大会 2日目(6日)◇かねひで喜瀬CC(沖縄)◇6670yd(パー72)◇晴れ時々曇り(観衆1765人) 【画像】プロモデルのカメラを携えるフォトグラファー阿部未悠 今大会の優勝副賞には、冠スポンサーであるソニーの製品がある。2つの選択肢があり、 1つは自宅で映画館のような体験ができると謳う液晶テレビ。もう1つはデジタル一眼カメラ本体に広角、標準、望遠の専用レンズ3本などを加えた本格仕様の一式だ。 写真展に出品するほど“カメラ女子”な阿部未悠は後者を狙う。モノは3日の前夜祭でチェック済みで「すごく良いカメラと、すごく良い望遠レンズが置いてあって。これは『貰わなきゃいけない』って」と話す。
予選ラウンドを終えてトップと6打差の7アンダー5位につけた。今年は4月「富士フイルム・スタジオアリス」でツアー初優勝を飾り、今大会を迎えた。予選36ホール中グリーンを外したのは5ホールのみで、パーオン率は全体2位の86%。洋芝のコースが多い北海道出身で、今週の芝質は独特と表現するが「ツヤツヤしていて、高麗芝よりもこっちの方がパットは打ちやすい」とグリーン上も対応できている感触はある。
日本一の女子プロを決める大会は欲しいタイトルの一つだ。「この大会は優勝をすれば歴代覇者としてずっと出られるのが魅力的。もちろん狙いたい。でも優勝を狙ったら空回りしそう」と勝ちたい気持ちを抑えてプレーしている。地元北海道開催だった7月「ミネベアミツミ レディスでは意気込み過ぎて予選落ちを喫した。
「空回りしたら嫌なのでカメラを狙うっていう気持ちで」。被写体は野生動物が多かったが、昨年の国内男子ツアー「ゴルフ日本シリーズJTカップ」でフリーフォトグラファーとして来場し、男子プロらを写真に収めた。「もしどこかでまた男子ツアーに行けたらまた撮りたい」と撮りたいジャンルも増えてきた。国内メジャータイトルは意識せず「とりあえず今週頑張ったらゲットできる」とカメラ一式獲得を目指す。(沖縄県名護市/石井操)