大谷翔平、米メディアの分析予想まで超越していた!? ”ありえない”数字を踏まえた後半戦の成績予測は…?【コラム】
前半戦は期待以上といえる活躍をしたロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手。開幕前の専門家による成績予測と比較して数字を振り返ると、想像を超えた活躍ぶりが目に見えてわかる。そこで今回は、前回行った成績予想の答え合わせや、前半戦の成績推移を参考に、大谷選手は最終的にどのような数字を残すのかを予測してみた。(文:島倉孝之)
前半戦成績予測の答え合わせ
2024年のロサンゼルス・ドジャース大谷翔平選手の活躍ぶりは、もはやMLBファンで知らない人はなく、日本の社会現象にすらなったと言っていいだろう。前半戦終了時点の主な数字は、打率.316、29本塁打、69打点と、いずれもナショナルリーグで3位以内だ。 大谷選手に関する開幕時の成績予測の詳細は、4月に掲載された以下の第1回コラムに取りまとめている。 https://www.baseballchannel.jp/mlb/176606/ ここに記載のとおり、複数の主体によるMLBの各選手の詳細な成績予測が米データ解析サイト『FanGraphs』にとりまとめられており、以下の主体の予測が記載されている。 FGDC、Steamer、ZiPS、ZiPS DC、ATC、THE BAT、THE BAT X ここでの開幕時の大谷選手成績予測と現実の前半戦の結果を以下に比較した。なお、前半戦終了時のドジャースの消化試合数は162試合中97試合である。 打点を除いた各指標が、開幕時の予測値の範囲から好成績の方に外れている。
大谷翔平の前半戦成績の答え合わせ…打率の予想は?
以下、複数の指標につき、予測値のばらつきを正規分布のグラフで表現したうえで実際の成績を比較したが、ほとんどの指標で、大谷選手の残した数字が開幕時の予測と比べて「ありえない」と言っていいくらいの高レベルなのだ。本塁打や盗塁は、予測値と実際の値があまりに離れておりグラフがいびつになる。