煤汚れは酸で落とす? 焚き火調理のガンコな煤汚れを綺麗にする裏技とは
焚き火での調理はキャンプの醍醐味ですが、直火には面倒なデメリットも。その代表が、クッカーやポットについた「煤汚れ」です。今回は、キャンプギアの煤汚れへの予防や対処方法を見ていきましょう。 【写真】煤で汚れた焚き火台の洗浄方法を見る(全18枚)
油汚れとは大違い? 煤がつく原因とは
そもそも煤汚れの原因は、薪が不完全燃焼することによって発生した炭素微粒子やタールなどがキャンプギアに付着することです。べたつきのある煤は油汚れと同じような種類の印象を受けますが、実際には異なるため洗剤でもなかなか落ちません。 もっとも初歩的な落とし方としては、スチールウールやクレンザーなどの洗剤で物理的にそぎ落とすというやり方です。しかしこの方法は効率が悪く、煤を完全には落としきれないことも。そこでまず試したいのが、クエン酸を使ったお手入れ方法です。
クエン酸で科学的に煤を落とす!
早速、実際の方法をご紹介。手順は簡単で、煤が付着したキャンプギアよりも一回り大きな鍋を用意します。水1リットルに対してクエン酸大さじ3~4杯を入れて煮沸し、30分程度つけ置き。その後、メラミンスポンジなどを使ってこすればお掃除完了です。 ちなみにクエン酸がない場合は、酢でも代用可能。酢の場合は、水1リットルに対して大さじ2杯の酢を加えてください。 どうしてこの方法が効果的かというと、クエン酸や酢のような酸性の液体は汚れを浮かせる効果があるため。逆に、洗浄力の強いアルカリ性の重曹でも同じように煤を落とすことができます。ただしアルミ製の調理器具に重曹を使うと黒ずみの原因になってしまうため、アルミ製のものにはクエン酸や酢を使用しましょう。 またクエン酸や酢は酸性の液体です。塩素系の液体と混ぜると有毒な塩素ガスが発生するため、混ぜないように注意してください。
事前のコーティングでお掃除を楽に!
ついてしまった汚れをどう落とすかと同じくらい大事なのが、使う前の予防。事前にギアをコーティングしておくことで、より煤汚れを楽に落とすことができます。 方法は簡単で、家庭用の洗剤をギア表面に薄く塗布して乾燥させるだけ。ドライヤーの温風を当てるとより早く乾燥させられます。この方法を使うと、調理後にスポンジなどで軽くこするだけで煤を取ることができるようになり、お手入れが断然簡単になりますよ。 他にもクレンザーを水で溶かしたものや、石鹸水を塗りつけてコーティングする方法も。いずれの方法でも、食品と触れる箇所に塗らないように注意しましょう。 地味に面倒なキャンプギアの煤汚れですが、しっかりと対策して屋外での調理を思いっきり楽しんでくださいね。
ソトラバ編集部