意外と知らない、いまでも日本語ワープロソフト「一太郎」が堅調な人気を維持する理由
たとえば2022年には公用文のルールが改定され、読点が「,(コンマ)」から「、」になりましたが。とはいえ手癖でついつい「,」を使ってしまうという人もいるでしょう。しかし、一太郎なら新ルールに対応して校正してくれます。 ■【人気の理由】同人誌などの執筆及びデータ作成にも重用される 一太郎は法曹界だけでなく、作家などからの支持も熱いです。たとえば同人誌の執筆から表紙づくり、印刷用データの作成も可能です。
加えて、設定すればファンクションキーを小説執筆用に設定することも可能。さらに会話や擬音語の校正、三点リーダーの偶数個使いなど、小説の差表に基づいた校正もしてくれます。執筆が終わったら簡単な表紙づくりと、印刷所に入稿するためのデータファイルの保存・書き出しも可能です。 ■【人気の理由】小説投稿サイトへの投稿用原稿の作成にも向く 一太郎は原稿用紙画面に対応しているため、「小説を原稿用紙で書きたい作家の方」にとっては極めて高性能なソフトです。加えて原稿用紙画面で書いた小説は、そのまま一太郎のアウトプットナビから小説投稿サイト用に変換可能です。 つまり、1つの文書ファイルから ・原稿用紙 ・印刷用データ(同人誌向けなど) ・小説投稿サイト向けデータ の3つを書き出せるということです。作家の方にとっては極めて利便性が高いです。 今回は「一太郎」が、90年代~00年代にMicrosoft Wordとのシェア争いに敗れたのちも堅調な人気を今日まで維持し続けている理由について解説しました。 ・ATOKによる高品質な変換機能 ・公用文ルールなどに即した校正機能 ・1つのファイルで複数文書を管理できるシート機能 ・1つの文書ファイルから「原稿用紙」から「投稿サイト向けデータ」まで書き出し可能 など様々な利点が一太郎にはあり、なおかつ操作は「ワープロソフト」ということもあってシンプル。DTPソフトのような複雑な操作などは不要です。文書作成の機会が多い方は、改めて「一太郎」の魅力を見つめ直してみるのはいかがでしょうか。
オトナライフ