パワーウィンドウって怖いです……知っておくべき[特性]と[事故防止策]
■自車のパワーウィンドウのパワーと機能は把握しておく!
実は2017年2月、JAFはパワーウィンドウのテストを行っている。そのテスト項目は次の3つ。 ■挟み込み防止機能の有無 ■挟み込み防止機能が付いている場合、スイッチを引き続けた時の挟み込み防止機能の作動有無 ■スイッチを引き続けた時の窓の閉まる力を計測(計測は、ガラスと窓枠に測定器を取り付けた) パワーウィンドウの閉まる力は「大根やごぼうもばっさり切るほど」と言われるが、「そもそも、私のクルマには挟み込み防止機能がついているから大丈夫!」と思うなかれ。 テストによると、挟み込み防止機能はすべてのクルマに付いているものではなく、付いてはいるが運転席ウィンドウのみ装備、また子どもの細い指ではセンサーが感知しない場合も多いという検証結果も出た。 そして、「閉まりかけたウィンドウを8歳男児、30代女性、50代男性がそれぞれ片手と両手で止めることができるか?」というテストでは、8歳男児では片手・両手で不可、30代女性では両手のみ可、50代男性では片手・両手で可(片手では閉めるのが精一杯)となった。 しかし、これは「閉めることがわかっている」場合であり、いきなり閉まり始めると50代男性であっても難しいだろう。50代の筆者も「オレ、止められるのかな?」と思ったので自車でテストしてみた。 結果は、手全体を使えば止められたが、軽自動車であっても指(第2関節付近)のみを挟まれると相当痛く、焦って開けようとしてさらに閉めてしまって(間違えてスイッチを上げてしまった)悶絶した……。 この原稿を書いている今も痛いほど。もちろん、絶対に真似はしないでもらいたいが……。 ちなみに、パワーウィンドウのパワーは軽自動車で25kgfあたり、ミニバンでは25~35kgfといわれる。このパワーでかつけっこうなスピードで挟まれたら……数値以上のパワーで、小さな子どもの指なら骨折するレベル。凄まじいパワーであることは確かだ。 しかも、あの細いパワーウィンドウの断面に一気にパワーがかかることを想像すれば、いかに危険なもののそばに子ども(やペット)を座らせているか?がわかるはず。 愛する子ども(やペットも)を守るために、私たちができることを再認識したい。